【報告】4月2日(日) 発達障がいに関するオンラインイベント、バラ☆フレ(We are the MOVEMENT ミニアクション)
2020年から始まった「We are the MOVEMENT」。このプロジェクトは、子ども若者が社会問題を自分ゴトとして考え、一人ひとりがアクションを起こす社会を作るべく、子ども若者自身が様々なソーシャルアクションに挑戦するものです。公募により選ばれたアクションは、立案者自身が企画・主催をし、大東建託グループみらい基金の助成、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの伴走支援のもと実施されます。通常のプログラム募集に加えて、募集期間外の【短い期間】に行われる【比較的小規模】なアクションを「We are the MOVEMENT ミニアクション」として実施しています。
※ミニアクションは随時アクションを募集しています。アクションをしたいという方はぜひご応募ください。
この度、ミニアクションを実施しているプロジェクトメンバーから活動報告が届きました!
※発達障がいの表記ですが、バラ☆フレ運営チームで話し合って「がい」の文字にひらがなを使用しています。なお、参加者の方から頂いた感想については「発達障害」という表記になっている場合はそのまま使用させていただいています。
こんにちは、バラ★フレ 運営チームのきよくんです。
4月2日(日)に、発達障がいに関するオンラインイベント、バラ☆フレを行いましたので報告します。
このイベントは、発達障がいをポジティブに考えてもらうために、当事者の中学生3人が企画しました。
ゲストは、小児科医(子どものこころ専門医)の山口有紗先生、小学校通級教諭の石橋瑞穂先生、そして、このバラ☆フレの強力な助っ人のADHDライフコーチの雨野千春さんの3人です。
このイベントにたくさんの人が参加してくれるように、ぼくたちはチラシを作ったり、ポスターを張ったりして、呼びかけをしました。
その結果、当日は18人の方々に参加してもらえました!
参加者はどちらかというとおとなの方が多かったと思います。それは、おとなの方が発達障がいについて当事者の言葉を聞きたいと思っているからなのだと思いました。
山口有紗先生の講演は、お医者さんという立場からぼくたち子どもにも分かりやすく、発達障がいのことについて説明してくれました。
ぼくが特に印象的だったのは、発達障害の治療薬をどんどん使うことについて、先生自身が疑問に思っているということでした。それは、治療を通じて個性を潰してしまうかもしれないという事だろうと思います。
その後、石橋瑞穂先生の講演と、ADHDライフコーチの雨野千春さんを交えた質問コーナーが続きました。質問コーナーでは、たくさんの質問が出ました。
質問コーナーの後は、グループセッションでした。予めテーマを決めておいた所に分かれてもらい、そのテーマについて意見交換をしました。ぼくの担当したグループでは、参加者のおとなの方から、ぼくに対しての質問がたくさんありました。
イベントの後半は、DECO☆BOCOフェスを行いました。一番最初に俳句大会、次に普通平均探し、最後にあるある大会を行いました。
内容は、「発達障がいだから〇〇だよね〜」という、共感できるような内容だったので、参加者の人から笑いが出たりしました。
今回初めてこのイベントをやってみて、目標の、「たくさんの人に発達障がいをポジティブに捉えてもらう」ということが達成できたと思うので、良かったです!
バラ☆フレ運営チームの中学生3人がそれぞれ得意分野を活かしてイベントを作りました。
イベントの構想、企画や取りまとめがとても上手なもえか、イラストが得意でバラ☆フレのチラシを作ってくれたこはる、たくさんの人にバラ☆フレのイベントをやるという事を広報したきよくんです。
おとなの人たちが教育現場などで活かすためにこのイベントに参加された方が多くて、色々な質問をしてくれましたが、それが活かされれば良いなと思いました。またこのようなイベントをやりたいと思います!
【中学生によるオンラインイベント 新しい発達障がいに出会おう! バラ☆フレ】 を行い18人の方にご参加いただきました。
【企画・アクション内容報告】
オープニングセレモニー からスタートして、 アイスブレイクで少し和んでからゲストスピーカーの方々の講演会 、 質問コーナー へと移りました。
あらかじめ決めておいたテーマごとにグループセッションを行い、大人の参加者の方々からは発達障がい当事者の僕たちに質問をくれたりして時間が足りなくなるほどでした。
後半は「 DECO★BOCO フェス」で俳句大会や普通平均探し、あるある大会で発達障害のことをよく知ってもらえるいい機会でした。
【参加者アンケート】
参加者の声、感想
・発達障害の方について知るきっかけになり、とても興味深かったです!当事者の方のお話や意見を聞くことがで き、良かったです。
・たくさんの配慮があり、参加していてとても気持ちのよい時間でした。準備が素晴らしかったです。みんなち がってみんないい、という社会に早くなるように大人としてがんばります。
・司会進行の方がしっかりとされていてすごいなあと思いました。私の作ったあるある俳句に複数の方の同意が得 られたことが興味深かったです。こういう思い(そういうことあるよね…)を共有する場がこれまでなかったの で新鮮な経験でした。
・中学生達の運営とは思えない程スムーズで違和感なく進行されていました。これからはさらに知識を勉強して、ポジティブな面も社会に発信してほしいです。皆さん、応援しています。
・非常に素晴らしいイベントになったと思います。企画メンバーの皆さんのこれからの活躍が楽しみです。
・色々な企画があり、準備が大変だったと思います。オンラインでスムーズにイベントが進むのもとても難しい作 業なのに素晴らしい進行でした。ゲストの方々のお話も非常にわかりやすく、もっと皆が知ることができれば発 達障害について理解が深まると思うので、色々な方に共有したい気持ちになりました。当事者、専門の先生、家族など多方向からの考えを知り、今後に活かせていけたらいいなと思います。とても勉 強になりました。ありがとうございました。お疲れさまでした!
・イベントの企画や運営をしてくださった皆さん、本当にありがとうございました!すべて学生でつくりあげたプ ログラム、当事者の声もいろいろと聞けて、その研究をされている方の専門的な情報も知れて、とてもバランス の良い質の高いプログラムでした。もっと、たくさんの方に来てほしいと心から思いました!とても学びがあり ました、ありがとうございました。
・講演では対策を含めて、医療や教育での事例が聞けてよかった。トークでは参加者それぞれの思いを共有できて よかった。
【イベントを実施してみて】
中学生だけでもオンラインイベントを開催することができた事は、やっぱりFTCJが言っている「子どもには世界を変えられない考えから子どもを自由にする」ということだと思います。
おとなの人が子どもの発達障がいについてとても興味を持っているということが分かりました。今は、発達障がいというと、あまり良くないイメージだけど、今回題名にもした、「新しい発達障がいに出会おう!」のようにこれからの良いイメージになっていくと良いなと思っています。
※本企画は、大東建託グループ みらい基金の助成、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの
運営補佐のもと実施されている、「We are the MOVEMENT」の一環として開催されています。
「大東建託グループみらい基金」による助成ご協力に、心より感謝いたします。