「フィリピンスタディツアー2023春」を実施しました 報告①

コロナウイルス感染拡大に伴うツアー中止から3年、スタディツアーがついに念願の再開!

2023年3月29日~4月4日の6泊7日の日程で、4年ぶりのフィリピンスタディツアーを実施し、
13~20歳の18名の参加者とスタッフ2名の計20名で、フィリピンのマニラとオロンガポ市を訪問しました。


最初に訪れたオロンガポ市では、
フリー・ザ・チルドレン創設時からのパートナー団体であるフィリピンのNGO「プレダ基金」に滞在し、
プレダ基金が支援するフィリピンの先住民族アエタのコミュニティでのホームステイや、
刑務所から救出された男の子たちが暮らす施設、
性的虐待や性産業から救出された女の子たちが保護されている施設などを訪問しました。


アエタのコミュニティでは、子どもたちと川遊びや折り紙をして交流をしたり、村人と一緒に料理を作ったり、
夜にはダンスパーティーが開催され、村人と参加者が一緒に踊ったり歌ったりして盛り上がりました。
自然の中で暮らすアエタの人々の生活体験は、「豊かさ」「幸せ」って何なんだ、と参加者に問いかけたようです。

翌朝には村の子どもたちが通う小学校を訪問し、スープキッチンプログラム(ご飯の配布)も実施。

このコミュニティではプレダの支援によって、フェアトレードの有機マンゴーの生産を行なっています。
この村の人々が生産したマンゴーは、プレダが公正な価格で買い取り、ピュレなどに加工してからフェアトレード製品として海外に輸出しているとのこと。
マンゴーの苗木はプレダ基金が無償で提供し、有機農業の方法などの指導もしながら長年にわたり自立支援を行なっており、今では村人たちだけで安定したマンゴーの生産管理ができているということでした。

また、マンゴー以外にもさまざまな農作物を有機農法で生産し、それらは周辺地域で販売し収入を得ています。
プレダ基金の担当スタッフのお話では、気候変動によりマンゴーの安定生産はどんどん難しくなってきているため、
それ以外の作物も生産できるよう応援している、ということでした。


アエタのコミュニティの次に訪問したのが、刑務所から救出された男の子たちが暮らす施設です。
彼らは、未成年で軽犯罪(または冤罪のケースや、路上にいただけで捕まってしまった子どももいます)により
刑務所に入れられ不当な扱いを受けていた子どもたちです。
刑務所からプレダ基金に保護され、安全な施設に暮らしながら、教育や法的な支援、自立に向けた支援などを受けています。

オロンガポ市内で起きた大きな交通事故の影響で、滞在時間が予定より短くなってしまいましたが、
施設を見学した後、男の子たちと一緒にスポーツやアクティビティを楽しんだり、自由におしゃべりをしたりしながら過ごしました。

報告②につづく→

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現在、参加者のみんなでツアー報告会を企画中!詳細が決まり次第、お知らせします。