【国会議員への発信キャンペーン】3会いに行く(ロビイング)
前回の投稿では
まで紹介してきました。
今回の記事では、実際に国会議員に「会いに行く」こと(ロビイング)についてみていきます。
◆ロビイングとは?
まず、ロビイングとは、政策などを変えたり、あるいは、推進するために、政策や意思を決定する立場にある人に働きかけを行うことを示します。 それでは、ロビイングの11のステップを見ていきましょう。
【ロビイングのステップ】
1. 自分たちは話を聞いてもらう権利があるという理解を持つ
前回の投稿でも記載しましたが、国会議員の仕事は日本に住む一人ひとりの声に耳を傾けることです。年齢にかかわらず、話を聞いてもらえる権利があるということを意識することは、実際に国会議員に会いに行くうえで重要なことだと思います。
2. 課題を理解する
自分が取り組んでいる課題についての理解を深めることは国会議員に信頼感を持って話を聞いてもらううえで重要です。何が問題で、相手にどうしてほしいのかを明確にしていきましょう。
3. アポイントをとる
国会議員に会いに行く場合、東京の永田町にある議員会館もしくは選挙区にある事務所のどちらかになるでしょう。まずは電話で自分を名乗り、その際に選挙区の市町村に住むことを明確にするとよいでしょう。「ぜひ議員にお話をきいてもらいたいことがあります。○○の件で議員に要望したいことがあり、お時間をいただけないでしょうか?」と尋ねるとよいでしょう。
なお、国会議員ではなく、秘書の方にお話を聞いてもらう場合もあります。ただ、秘書の方は国会議員の方にメッセージを伝える際に重要な存在です。また、何度か訪問し、関係を築ければ国会議員をつないでもらえる場合もあります。ぜひ礼儀をもって、向き合うようにしてください。
4. 要望をまとめる
国会議員や秘書の方は、毎日多くの会議や面会の予定があります。概ね面会ができる場合も15分を一つの区切りを考えるとよいでしょう。そして、要望がある場合は、A4用紙1枚に収まる範囲で、字の大きさも12ポイントを基本として、簡潔にまとめるとよいでしょう。 毎日届く多くの要望の中に埋没しないよう、簡潔にメッセージを伝えることを心がけましょう。
5. 準備する
実際に面会に行く前に、面会時の話の流れを事前に決めておきましょう。事前に会う予定の国会議員や可能な場合はお会いする秘書の方について調べておき、以前にあなたの取り扱う課題に対してポジティブな発言をされていた場合は、感謝などを述べたり、あるいは、ブログやSNSで投稿されていた趣味の話などを「とっかかり」とするのもよいでしょう。
あなたが扱う課題について話をする際には、あなたがどれだけ重要視しているのかをお話しするとよいでしょう。また、話を聞いている国会議員の立場に合わせて、あなたの話の要望のポイントを絞っておきましょう。
6. 予測できない事態に備えてリスクマネジメントを考える
面会予定が時間通りに始まらなかったり、キャンセルされる可能性も考慮しましょう。特に、国会議員の会議のスケジュールは当日に決まることも往々にあります。また、国会議員といえども全知全能ではありません。その課題について深く理解していない可能性を考慮しましょう。要望書を用意している場合、コメントされる可能性がある点を予め想定し、対応策を考えましょう。要望書のコピーを、参加するメンバーは全員持つようにしましょう。
7. 面会
当日、清潔で失礼のない服装で、会場には10分前に到着しましょう。面会をする場合は笑顔で始めましょう。
対立することではなく、関係を構築することを念頭におきましょう。
8. フォローアップを行う
面会後に感謝状を送りましょう。そうすることで、あなたの存在を印象付けることができます。
仮に国会議員や秘書の方が何かを約束をした場合、感謝とその旨をウェブサイトなどで報告してもよいか聞き、可能であれば、記念写真を撮り、訪問後にSNSなどで報告を出すとよいでしょう。
面会の要望を受け、国会議員が行動を起こした際には、連絡をしてもらうようにしましょう。
国会議員に会いに行くことも最初は緊張するかもしれませんが、回数を重ねれば、コツはつかめるものです。
大切なことはあなたの社会課題に対しての気持ちを明確にして、その思いと要望を議員に伝えていくことです。
今回は実際に「会いに行く」こと(ロビイング)を見ました。ただ、誰もが事務所に会いに行ける時間があるわけではありません。
次回は、「会いに行く」以外のアプローチ方法を【4電話・メッセージをする】を紹介します。
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