【フィリピン緊急支援】大型台風ライの被災者支援へのご協力をお願いします！
フリー・ザ・チルドレンでは、2021年フィリピン台風22号「ライ」被災者支援のための緊急支援を開始します。
ご支援はこちらからお願いします。
死者400人以上出したスーパー台風
フィリピンでは2021年12月中旬、猛烈な勢力のスーパー台風「ライ」が上陸し、様々な地域で甚大な被害が出ています。
被害範囲が大きく、被災状況の全容把握が未だ非常に困難な状況ですが、フィリピン政府の発表によると、2021年12月31日時点で死者405人、行方不明82人、約50万人が避難生活をしているとのことです。
そのため、フィリピンでは下記のような問題が起きており、数百万人の人々が深刻な食糧難・水不足・新型コロナウイルスなどの感染症リスクに直面しています。
補足：被災状況の詳細・最新推計は、国際連合人道問題調整事務所（OCHA）のHPをご覧ください。https://reliefweb.int/country/phl （英語）
＜社会・インフラ面＞
●フィリピンは水道、電気、インターネットなどの生活インフラがまだ全土へ普及しきっていないため、被災地との連絡手段がなく、被害の全容や支援ニーズの把握が困難
●住宅のみならず、多くの学校や病院、役所なども全土で被災、倒壊したため、医療・教育・行政などの公共サービスが提供不能になっている
●地滑りや土砂崩れといった二次災害で橋や道路、船、鉄道なども被災し、復旧に時間を要するため、元々コロナ禍で停滞気味だったフィリピンの物流網が機能不全に陥り、必要な支援物資・人員を各地の被災地まで運ぶことが困難（フィリピン政府は軍用機や軍艦なども用いて対応している）
＜被災者の生活面＞
●自宅が倒壊して住む場所がなくなったため、数十万人が避難所へ身を寄せている
→お金や着るもの、日用品も全て流され、新しく買うこともできない
●避難所も被災者が極めて多い（被災して使えなくなった避難所も多いため、収容できる人数がさらに限られている）ことや、物流の停滞で医療物資が届かないことから、ソーシャルディスタンスの確保、感染者の隔離や除菌・消毒などの新型コロナウイルスの感染対策ができない状況になっている
●水道が無い避難所・被災地では衛生状況が悪化しており、新型コロナウイルス以外の感染症のリスクも急激に高まっている
→水道が無い＝手を洗えない・用を足す場所がない・お風呂、シャワーに入れない
→被災地を裸足で歩くとがれきで怪我をする可能性が高く、傷口を洗浄・消毒できない以上、傷口が悪化したりウイルス感染したりするおそれもある
→他にも、洪水で流れ込んだ汚泥や魚などの死骸などから酷い悪臭が立ち込めている被災地もあるとのこと
●物流の停滞で生活物資の流通も滞っている・水や食糧の供給体制にも被害が出ているため、フィリピンのほぼ全土で深刻な食糧危機・水不足が発生している
●「復興には2～3年かかる」と報じられているが、船や漁場、畑なども被災した（＝収入源も断たれた）ため、被災者の生活・生計再建にはそれ以上の期間・困難を要する
など
参考・引用
BBCニュース「フィリピンに「スーパー台風」 死者370人を超える」（2021年12月20日）
CNNニュース「スーパー台風上陸のフィリピン、数千人が家を失う」（2021年12月28日）
東京新聞（共同通信）「フィリピン台風、死者４００人超 避難生活５０万人、復興長期化」（2021年12月31日）
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの現地パートナー団体から、特に被害がひどい「シャルガオ島」の様子について写真と共に連絡が届きました。シャルガオ島の11の地域で、家や学校、教会などの建物が破壊され、水や電気といったライフラインが停止したままの状況で、インフラや物流網も寸断されているということです。
被災地の様子（シャルガオ島）
そこで、私たちフリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、被災した世帯を対象に、食糧/料・水・衛生キットなどの生活物資を配布する緊急支援活動を行うため、緊急募金を集めることになりました。
皆さまのご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
ご支援はこちらから
◆お問い合わせ
フリー・ザ・チルドレン・ジャパン事務局
TEL 03－6321－8948 Email info@ftcj.org
＜関連情報＞
2013年台風30号（ハイエン/ヨランダ）でフィリピンが被災した当時の、当団体による緊急支援関連記事一覧
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