【報告】WE TALK “SOCIAL” 大学生企画 Vol.10「きみの性別は何?」を開催しました
8月21日に、WE TALK “SOCIAL” VOL.10 大学生企画「きみの性別は何?」を開催し、中学生から社会人まで7名の方にご参加いただきました。
今回のテーマは「きみの性別はなに?」。
日頃オープンに話す機会が少ない「性」について、様々な角度からディスカッションを行いました。
まずはじめに「性自認」と「性的指向」とは何だろうというテーマのもと、性にどのような形があるのかを考えました。
心の性、恋愛対象の性、などの要素が複雑に絡み合うことで、私たちの性は単に男と女という二つの分類では語り尽くせないものであることを確認しました。
また、近年よく使われている「LGBTQ+」という用語の意味についても解説しました。
世にいうセクシャルマイノリティ※の人々にスポットライトを当て、人の性はこういった言葉では分類できないほど多様なのではないか、という疑問を投げかけました。
※性的少数者:何らかの意味で「性」のあり方が多数派と異なる人のこと(Weblioより)
その後、欧米の自己紹介で使われている「プロナウンズ(Pronouns:代名詞)自己紹介」を取り入れ、グループに分かれて自己紹介をしてもらいました。
「プロナウンズ自己紹介」とは、三人称の代名詞を「彼(he)」「彼女(she)」と性別で分けて呼ぶ欧米で生まれた文化で、自分の性自認に一致する代名詞を自己紹介と一緒に宣言することをいいます。
例えば性自認が女性の人であれば、「私のことは(she/her/hers)で呼んでください」と宣言することで、自分の性自認を周りと共有することができます。
参加者の中には自分の性自認を自己紹介の時点で周りと共有することに戸惑いのある方もいらっしゃいましたが、新しい文化を共有することができました。
今回のイベントでは計2回のディスカッションを行いました。
1つ目のテーマは「性的ステレオタイプ(固定観念)」について。
それぞれが日常生活の中で感じている性的ステレオタイプを発表していただき、その意見を基に、グループメンバーと、
「これらの固定観念が自分の性に及ぼしている影響は何だろう」
「性的ステレオタイプを払拭するためにはどうすればいいだろう」
という内容で議論しました。
2つ目のテーマは「同性婚は認められるべきか」について。
日本では欧米諸国とは違い同性婚が認められておらず、代わりに多くの自治体でパートナーシップ制度があります。
しかし、政治家の中にはセクシャルマイノリティに偏見を持っている方も多く、同性婚制度成立までの道のりは未だ長いのが現状です。
ここでは実際に話題になったニュースを基にして「同性婚は必要か否か」「より多様な婚姻制度を実現するには私たちにどんなアクションがとれるのか」を議論しました。
参加者数は7人と少数でしたが、参加者1人1人が多く発言でき、活発な意見交換をすることができました。
参加者の皆様、お忙しい中ご参加いただき誠にありがとうございました。
ディスカッション1
「性的ステレオタイプはどこからきているの?」
<参加者の意見>
・学校の体育などは未だに男女で種目を分けたりしている
・身体的に男女に差があるので、自然と男女で区別されてしまっている部分が多いと思う
・学校の先生たちや大人の態度が変わらないとステレオタイプはなくならないのではないか
・もし自分がセクシャルマイノリティだったら、固定観念に晒されて自分の本当の性を出せないと思う
ディスカッション2
「同性婚は認められるべき?」
<参加者の意見>
・個人の自由を尊重するためにも同性婚は認められるべき
・婚姻が成立しないと家族としての権利を得られないというのがそもそもおかしいのではないか
・まずは家族や友達とも同性婚について話して、問題の認知度を上げていきたいと思った
参加者アンケート
<印象に残ったこと・感想>
・参加できてよかったです!ありがとうございました。
・ファシリテーターの方が上手にディスカッションを回してくれたので充実した時間になりました。
・差別意識というのはどこかで地続きだと思います。当事者以外の人がアライという形でLGBTQへの理解に声を上げることが大事だし、人種や障がいのある人、その他の差別的発言にも皆で声を上げることで誰もが生きやすい寛容な社会にして行けたらと思います。
・テーマ設定が難しいジェンダーの問題に取り組んでいただいて、イベントに参加できてよかったです。
☆今回のイベントでは、社会貢献活動イベントの実施・支援に特化したプラットフォーム「actcoin(アクトコイン)」からのご参加もありました。
FTCJは、actcoin公式イベントパートナーであり、actcoin経由でイベントにお申込み・ご参加いただくと1人100円分が当団体へ寄付されます。
ぜひ今後ともご利用ください。