【拓朗@アンバサダー2018】Vol.3 途上国問題解決の為の支援姿勢を考える
みなさんこんにちは。
受験で⼤忙しでコラムをほったらかしにしすぎてしまいました、アンバサダーの拓朗です。汗
まずコラムを書き始める前に、先の豪⾬、地震等で被害に遭われた多くの⽅々が⼀⽇でも早く元の⽣活に戻れるよう、願っております。特に私は北海道出⾝ということもあり、とても⼼配をしております。
今回のコラムでは現在の途上国問題解決に向けて私が考える課題を、みなさんと共有したいと思います。⽂字が多くて申し訳ないのですが軽くでもいいので絶対に⽬を通して欲しい内容です。
私はフリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ) で、そして将来も途上国問題解決に関わり続けたいと考えています。しかし正直に⾔うと、従来の途上国⽀援の概念では、途上国問題の解決は難しいと思うのです。
世界中の数々のNPO や政府等公的機関が途上国の問題に取り組んできて、今ももちろん全⼒で挑んでいます。もちろん徐々に問題解決がなされてきています。しかし残念ながら、途上国で問題は未だに存在しています。
問題解決に向けてのアプローチの何に問題があるのか。
それは、現在の途上国問題解決の⽅法に置ける固定概念であると強く私は考えます。⼀番わかりやすい例が、途上国⽀援=被⽀援側政府への資⾦提供という考えです。
お⾦をはいどうぞ、と途上国側に渡しても、それが⼈々の⽣活に劇的に反映されるかというと難しいところです。途上国の政府は汚職や不正が多く、お⾦の使い道ですら不透明な部分も存在します。それに仮にそのお⾦がきちんと使われて、インフラ整備等による地域開発に使われたとしましょう。しかしそれらの設備の維持費が発⽣してきます。何が⾔いたいかというと、途上国⽀援の、特に政府によく⾒られる通念である資⾦援助や設備建設等の⼀時的な⽀援はあまり理想的な形ではないのではないでしょうか。
⻑期的なビジョンでの⽀援が求められていると私は思うのです。途上国の発展を考える学問、開発経済学においても⻑期的な発展を考慮し、⼀般的な資⾦援助ではなくロングタームでの⽀援、例えば技術協⼒・提供による⼈材育成が理想形だとされています(※参照)。 政府の資⾦援助等、(もちろん資⾦援助も⼤切ですし、評価されるべき点もあります)グローバル化が加速する現在、世界の国々の『共⽣』を⽬指して途上国⽀援に対するビジョンの変換が必要だと私は感じます。
そしてこの⻑期的な視野での⽀援を⾏えていると感じたのがFTCJ です。
⾃分が訪れたインドでの⽀援先での⼈々に対して、このFTCJ(海外ではWE という名前です)は貧困層の家庭にヤギを提供して「⻑期的に」⽣活するためのすべを提供していたり、かまどを家庭に設置することで病気のリスクを減らし、⽣活の利便性を⾼めるなど彼らの⽣活を⾃⽴したものにするために『ニーズ』を満たして⻑期的に⽣活を⽀える⽀援にフォーカスしていました。
FTCJ の⾃⽴援助・収⼊確保の取り組み
さて、今⽇話したかったことをまとめると、
途上国⽀援においては『⻑期的』かつ効果的な⽀援を考えることが求められる
当たり前のようですが、⼈々に寄り添った⽀援を⻑期的な⽬を持って⾏っていく姿勢が⼤切
という2 点です。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
今回の皆さんへの問題提起、考えてほしいこと。
⾃分がもし途上国に住んでいたら。「置き換え」て考えてみてください。
どんなサポートが欲しいだろう?何をして欲しいだろう、、、
視点を変えて当事者意識を持つことでより途上国問題がより考えやすくなると思います。
※参照
「開発経済学」 ⼾堂康之 著
この開発経済学という学問では経済学の観点から⻑期的な⽀援の必要性を理解
することができます。途上国⽀援に興味がある⽅にはマストな本です!