【報告】第5回The Feminism -フェミニズムから考えるこれからの社会。これからの私たち。-(WE Are The Movement)

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、2020年度より大東建託グループみらい基金さまからの助成を頂き、
子ども・若者のソーシャルアクションイベント開催を応援する「We Are the Movement」プロジェクトを実施しています。

この度、プロジェクトメンバーからイベント開催報告が届きました。


第5回The Feminism -フェミニズムから考えるこれからの社会。これからの私たち。-を開催しました。
イベント募集時のブログはこちら

 

私たちimI(イムアイ)は、「とらわれない自分でいたい」というテーマを掲げ、フェミニズムに関するメッセージを発信している団体です。
これまでは“The feminism”という、フェミニズム×〇〇をテーマにしたイベントを複数回開催して参りました。
今回は昨年12月27日14時からzoomで開催いたしました、第5回The Feminismの様子をシェアさせていただきます!

ダイジェスト版動画

 

【イベント内容】

  • Section 1
    imIが考えるフェミニズムとは(imIメンバーとゲストみたらし加奈さんが各々のフェミニズム観について話しました。)
    グループワーク1「過去にジェンダーの観点から批判を受けた作品について考える」
  • Section2
    グループワーク2「ZINEの作成を通して実際に思いを表現してみる」
    各グループの作品を参加者全体に共有、みたらし加奈さんからのフィードバック

 

このイベントは、「フェミニズムから考えるこれからの社会、これからの私たち」という副題が付いているように、フェミニズムという観点から自分や自分を取り巻く環境について考えるイベントです。
このイベントが参加者の皆さんの人生がほんの少し変わる「きっかけ」、そして社会が少しずつ変わる「きっかけ」になれば嬉しいなと思っております。

 

【イベント実施報告】

第5回のテーマは「表現」で、40名の申し込みがありました。ありがとうございました!


ゲストは臨床心理士のみたらし加奈さんにお越しいただきました!!
臨床心理士としてSNSを通して発信されたり、mimosasという団体の運営を行なっていらっしゃったりと、人の心に寄り添う活動をされています。著書に『マインドトーク』(ハガツサブックス)があります。

イベントは前半をSection1、後半をSection2と区切って開催しました。


Section1は「フェミニズムってなに?」「表現とフェミニズム、何が関係するの?」といったインプットをメインに構成しました。
毎回、イベント冒頭では、「私たちのフェミニズム」と題して、運営メンバーやゲストがもつそれぞれのフェミニズム観を話す時間を設けており、今回もそれぞれのフェミニズム観を語りました。
次のミニディスカッションでは、「ジェンダーに関する固定概念を増長させる・性的搾取につながる」という批判を受けた、過去の作品や広告の何が問題だったのか、どのような表現が適切だったのか考えました。

 

後半のSection2は、少人数のグループに分かれて話し合いを主に行いました。
今回のイベントでは、話し合いで学んだことや感じたことをまとめ、imIオリジナルのフェミニズムについて取り扱うZINEのコラムを制作しました。
「Feminism is colorful」を雑誌作成のテーマに参加者の皆さん一人ひとりがSection1で学んだことや感じたこと、経験、思いなどを掛け合わせ、グループごとに素敵な雑誌の1ページができました。
※FTCJ事務局補足:ZINE(ジン)とは、Magazineを語源とする、自主制作・自由フォーマット(形式)の「オリジナル雑誌」のことです。

 

ZINE(雑誌)の完成版は以下のURLで無料公開中です。是非ご覧ください。
https://www.flipsnack.com/imithefeminism/-.html

 

また、今回を含め、過去に開催した「The Feminism」の模様は、全てYoutubeにてダイジェスト版を公開しています。もしよろしければこちらもチェックしてみてください。
imI youtubeチャンネル再生動画一覧
https://www.youtube.com/channel/UCd8Pou50HBFbU9Wmy4hd3uQ

【参加者の感想】(一部)
「全体的な時間配分やペースなど一参加者としても安心を感じやすい設計だったと思います。CHANGE Takes Time。社会を変えることは私はできると確信していますが、時間がかかるものだとも思っています。みなさんの思いや情熱がこれからも多くの人々に届き、社会を変える種まきになっていったら素敵だと思いますし、そうした可能性もあるかと思います。個人的にも今後も応援しています。」
「個人的に関心も高いテーマと内容だったので、あっという間の時間でした。」
「高校生の皆さんのファシリテーションに感動しました!!」
「フェミニズムのイベントに参加すると女性の参加者が多いけど、今回のイベントでは参加者のジェンダーや年齢が多様で、とても楽しかったです。」

イベントを実施してみて】(主催団体メンバーの感想)
「私事ですが、受験中お休みをいただいていたので、復帰以来初めてのイベント開催、とてもワクワクしていました。今回も、特にSection2は楽しく学ばせていただきました。何回も言っていますが、このイベントの1番素敵なところは運営やゲストからの一方通行ではなく、参加者の皆さん同士でも学びや気づきがあり、運営やゲストも新しく気づくことが尽きない点だと思います。」

「私たちは今回のテーマを「表現」と掲げましたが、私たちも正解を知っているわけではりませんし、正解はないと思います。私自身も自分の言動を含めた表現が誰かを排除しているのではないかと自問自答する日々です。その中で、今回のイベントの皆さんの何気ない言葉の選び方やチャットで送られてくる感想に温もりを感じ、表現に必要なのはこの、誰かを排除したり、固定概念に押し込んだりする暴力ではなく、誰もを包み込み、属性でなくその人の素敵な個を尊重します、という温かいメッセージなのだと気づきました。参加してくださった皆さん、ありがとうございました。これからも、誰かの居場所になれる、ここでなら素直になれると思ってもらえる、そんな場所作りを続けていこうと思います。
これからもよろしくお願いいたしますね!!」

 

【imIからのお知らせ】

今後もimIの活動に関してご関心のある方は団体ウェブサイトで随時情報を発信していますので、ぜひご確認ください。
imIウェブサイト
https://thefeminismevent.wixsite.com/imi-feminism