【開催報告】テイク・アクション・オンライン・キャンプ2020冬

12月27〜29日に、テイク・アクション・オンライン・キャンプ2020冬を開催しました!

今回のキャンプのテーマはMagic

3日間参加すると「世界を変える行動を起こす“魔法”」がかかる…
そんなキャンプを目指して企画いたしました。

 

夏に引き続き、全日程オンラインにて行いました。
日本全国から小学校5年生〜高校3年生、計28名にご参加いただきました。

 

☆4つのセッション
オンライン・キャンプのプログラムは主に4つの時間に分かれています。

「グループセッション」 :同年代の5~6人+ファシリテーター1,2人のグループ(以下スモールグループ)での活動の時間。

「コーチングセッション」:ゲストスピーカーを招き、1つのテーマについての理解を深める時間。

「選択ディスカッション」:好きなテーマを選んでディスカッションを行う時間。

「チョイスタイム」   :希望者だけが集まり、みんなとやりたい活動を自由に行う時間。

 

WINTER キャンプ

【12/27 1日目】

オープニングセレモニー

「Magic」というテーマに合わせ、某魔法学校の入学式をイメージしたセレモニーとなりました。校長(当団体理事)による挨拶や注意事項を確認した後は、オープニングムービーの上映や自己紹介ビンゴ大会を行いました。そしていよいよ組分けの発表。寮(スモールグループ)が決まったところでグループセッションへと移りました。


グループ①自己紹介とセーフスペース

初のスモールグループ顔合わせです。まずは自己紹介やゲームでお互いを知り、今後安心して参加できるようにみんなでグループルールを作りました。また、各グループで作成したルールを持ち寄って、全体で互いのルールの確認もしました。

 

コーチング①世界の難民問題

JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)イラク・アルビル駐在員、牧野アンドレさんをお招きし、世界の難民問題の現状や牧野さんが関わってこられた難民支援の活動についてお話しいただきました。実際の現地で撮った写真や牧野さんの体験談などは、初めて難民問題に触れる参加者にとってもわかりやすいものでした。

 

グループ②寮の決起パーティー

スモールグループの絆を深めるべく、それぞれのメンバー同士の共通点を探しました。そして共通点に因んだグループ名を決め、さらにオリジナルのエンブレムと呪文を作りました。グループごとの個性も現れ、大盛り上がりでした!


 

チョイスタイム
Free The Childrenを設立した当時12歳のクレイグくんのドキュメンタリー動画『It Takes a Child』の上映会とおしゃべり会が行われました。

 

 

【12/28 2日目】

選択ディスカッション①

地球温暖化、差別、児童労働、コロナの影響の4種類のテーマに分かれてディスカッションを行いました。

 

グループ③ワタシノスタイル診断

性格を16種類に分類する性格診断を基に自分について分析しました。また、自分の特性をグループで活かす方法などについても話し合いました。


 

コーチング②日本の難民問題

NPO法人WELgee学生インターンの小林勇輝さんとご自身が難民となって日本に来られたカジェットさん(仮名)をお招きし、日本における難民問題の現状やWELgeeの活動についてお話しいただきました。カジェットさんからお話いただいたご自身の体験談には、多くの参加者が聴き入り、大変学びの多い時間となりました。

 

コーチング③セルフケア
当団体ユースエンゲージアドバイザー鈴木洋一による、自分の“痛み”についての理解を深めるセルフケアについての講義を行いました。

 

グループ④2日目の振り返り

自分と向き合うワークが多かった2日目。それぞれが感じたことや考えたことについて整理してから解散しました。

 

チョイスタイム
ノーベル平和賞受賞者、カイラシュ・サティヤルティ氏の活動を描いたドキュメンタリー映画『The Price of Free』の上映会とおしゃべり会が行われました。

 

 

【12/29 3日目】

選択ディスカッション②

食品ロス、動物の殺処分、社会問題にアクションを起こす同年代の仲間を増やす方法の3種類のテーマに分かれてディスカッションを行いました。また、ディスカッションの他に、歌詞や詩などを話すことによって思いを発信する「スポークンワード」のワークショップも開かれました。短い時間の中、素敵な詩を作って発表してくれた参加者もいました。


グループ⑤問題クモの巣

社会問題同士つながりについて考えるワーク「問題クモの巣」に取り組みました。

 

コーチング④Gift+Issue=Change

「好きなこと×社会問題=ソーシャルアクション」という考え方の下、ワークを通して自分がワクワクするアクションアイディアの考え方を学びました。

グループ⑥アクションアイディア作り

直前のコーチングセッションで学んだ考え方を活かして自分がやってみたいアクションアイディアを考えました。グループメンバー間でお互いのアイディアを付け足し合ったり、発表し合ったりしました。

グループ⑦キャンプ全体の振り返り

最後にキャンプ全体を振り返って、自分に起きた変化や学んだことを共有しました。また、1ヶ月後の自分へ送る手紙やグループメンバーに温かい言葉を送る「あったかノート」を書きました。
画像は「このキャンプを一言で表すと?」という質問に答えている場面です↓

 

クロージングセレモニー

考えたアクション・アイディアをみんなで見せ合い、お互いを讃え合いました。ワクワクするアクションばかり!自分だけの素敵な呪文(Gift+Issue=Change)ができました!

 

「何かやってみたいけど、どうすればいいかわからない…」
そんな思いを抱えていた参加者のみんなもキャンプが終わる頃にはとても生き生きとした顔つきになっていました。

「自分にもできることがある」1人でも多くの方にそう思っていただけたなら嬉しい限りです。参加者のみなさんが今回学んだこととキャンプで出会った素敵な仲間たちをエネルギーにして、世界を変えるアクションを起こしてくれることを期待しています。

 

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<キャンプを終えて、参加者からの感想>
・このキャンプで自分の考えがとても変わった。すごくいい体験になった。また参加できるのを楽しみにしている。

・新しい仲間に出会い、新しい問題を知り、自分の世界を広げられて本当によかったなと思いました。

・とても面白かったです。新しい自分を発見できました。

・高校生の人と意見交換をしたりする機会は日常でほとんどなかったので、とても楽しかったし、いい機会でした。

・もともとあまり自分の意見を人前で言えないタイプだったけれど、学校と比べて、グループのみんなも意見を言いやすい雰囲気を作ってくれたおかげで、自分の意見を言うことが出来るようになったと思う。

・とても楽しかったです!今まで気付かなかった自分の新たな一面や新たな社会問題に関する意見を聞くことができました。

・余り知らなかった難民について知れたし、新しい考え方ができたので、よかったです。

・自分がどんなことができるかわからないとずっと思ってきたが、今の私でも変化を起こせるのだと感じられた。FTCJの二つの理念を実践している素晴らしいイベントだと思った。

 

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実施にあたり、下記財団よりご後援をいただきました。

【助成】

独立行政法人 国立青少年教育振興機構 「子どもゆめ基金助成活動」

 

【テイクアクションキャンプ・スカラシップ(参加費免除制度) 協賛】

大東建託グループ みらい基金

 

改めて感謝申し上げます。

 

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「テイク・アクション・オンライン・キャンプ 2020冬」
●日 程 :2020年12月27,28,29日
●場 所 :オンライン
●参加者 :全28人参加
小学生10人、中学生8人、高校生10人

●スタッフ:16人

●ゲストスピーカー
牧野アンドレ
認定NPO法人WELgee(スピーカー:小林勇輝、カジェット(仮名))

●過去の実施報告はこちら(2020年夏のオンライン・キャンプ報告はこちら