【報告】7月5日(日): WE Speak Up オンライン振り返り
こんにちは、ユースエンゲージメント・アドバイザーの鈴木洋一です。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、2020年より24歳までを対象にした、議員や住んでいる街の政治家に対して声を上げて、社会を変えていくプログラム WE Speak Up キャンペーンをはじめました。4月に募集を開始し、5月に2回のオンラインで教育政策とロビイングに関して学び、6月には参加者それぞれが働きかけを行い、7月5日にプログラムの振り返りをオンラインで行いました。
今回の振り返りは基本的には参加者同士の話し合いが主な時間となるため、「対話のための場づくり」を入念に行いました。自分の意図とは異なり、相手が傷つく可能性があることを示したうえで、主語を意識して、「自分の場合だったら」など、留保文をつけて会話することや受け取る方も発言の中で傷つくことがあっても相手が意図していない場合があることを示しました。
次いで、職員の鈴木より、振り返りをなぜするのかの問いを参加者に出しました。参加者からは「振り返ることで目的を思い出す」「自分の(学んだ)考えを共有する」などの回答がありました。振り返りの目的の一つとして、個々人の成長、チームとしての成長、そして、問題解決の3つの視点から、成功事例だけでなく、失敗事例も含めて、プログラム参加者で分かち合うことで、「次」につながること、また、このプログラムに参加している方々は基本的には同じ問題意識を持つ人々なので、この振り返りプロセス自体でお互いの信頼をさらに高め、次のアクションの糧にしてもらいたいことをお伝えしました。そのうえで、働きかけの結果、7月以降に市町村区議に会いに行く予定の参加者もいたため、簡単にロビイングのステップを紹介しました。
振り返りとロビイングに関する講演の後、ワールドカフェという時間を区切りながらメンバーを変え、少人数での話し合いを行う方式を用いて、振り返りのための話し合いを行いました。全部で3つのテーマにわけて話し合いを行いました。「プログラムに参加する前と比べて変わったこと」「個人としての成長」「自分が行動をするとき、後押しをしてくれること、もしくは、行動の邪魔になることとその克服方法」について話し合いを行いました。
参加者からは「子どもが声を上げることはおこがましいことだと思っていたけれど、声を上げることは簡単で、みんなできることだった」「多くの子どもや若者にも声を上げてほしい」という感想が寄せられました。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンとしても初めての試みでしたが、プログラムを通じて、子どもや若者一人ひとりがもつ可能性を改めて感じることもできました。引き続き、社会を変えられると子どもや若者が思えるよう、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、活動を進めていきます。