福山外務副大臣に署名提出しました!!

FTCJが運営委員を務めるCLネット(児童労働ネットワーク:堀内光子代表)では

今年の6月から行ったキャンペーンで「児童労働をなくそう 3万人署名」を実施し、

なんと7万人以上もの人から署名が集まりました。

ご協力頂きましたみなさま、ありがとうございます!

その署名を提出するため、外務省をCLネットとして訪問してきました。

FTCJからはFTCJ子ども中学生メンバーの萩原麻由、FTCJ子ども代表委員の

高校生志賀アリカ、Smiley支部で活動する高校生メンバーの高橋愛、

そして私事務局長の中島早苗が参加して、合計8名で外務省を訪問しました。

私たちにあってくださったのは、福山哲郎副大臣です。

よく最近「朝まで生テレビ」に出演されているのを

拝見していたので、なんだか勝手に親近感を覚えました。

署名でお願いした内容は次の4項です。 1. 日本も批准しているILO第182号「最悪の形態の児童労働」条約、第8条  にあるように、最悪の形態の児童労働をなくすための国際協力を強化して  ください。また、児童労働に配慮した貧困削減や教育支援の国際協力を進  めてください。

2. とくに、少女の置かれている厳しい状況に対し児童労働対策と教育の   両方から取り組みを強化し、ミレニアム開発目標の中に掲げられている  「初等・中等教育における男女格差を解消する」の実現に向けた国際協力  を進めてください。

3. 二国間のODAに占める基礎教育の割合を増やしてください。日本は他の  先進諸国と比べて基礎教育の割合が大変低く、2005年ではわずか0.9% です。これを、先進国22カ国の平均1.8%(2005年、DAC平均)まで、引き 上げてください。

4. 以上のことを実現するために、関係省庁とJICA、NGO、労働組合等が意見  交換を行う会議を開催し、定期的な協議の場を設置してください。

この内容をお伝えすると、副大臣は日本政府が基礎教育支援のために拠出 しているODA予算の割合が非常に低に驚いた、とおっしゃっていました。

FTCJ子どもメンバーからは、児童労働を知って思ったこと、感じたこと、 取組んでいることなどが大臣に向けて発言されました。

また、4番目で要請したことについては、

会議の具体的な討議事項について提案してほしい、ぜひ、新しくなった政府として、

取組めるようにしたい、とのコメントをいただきました。

萩原麻由からは、今年の3月に参加したFTCJフィリピンスタディツアーの 時に出会ったフィリピンでゴミ山で働く子どもたちについて、学校に行き たくてもいけない子どもがたくさんいることに思いをはせ、今後も活動し ていきたい、という発言がありました。

志賀アリカは、児童労働の問題をしって、子どもだからこそできる、 ということを感じているし、信じているので、今後も子どもとして活動で きる間はどんどん取組んで社会を変えていきたい、と発言がありました。

高橋愛は、今年の6月に渋谷で行われた児童労働ウォークに参加して、 伝えるということが大切だと感じた。今後は絵を描くのが得意なので、そ れを生かして、途上国の子どもにもっと本に触れる機会をつくりたいので、 絵本の制作をしています、といって制作している絵本を大臣に紹介しまし た。

福山副大臣は、子どもメンバーからの発言にじっと耳を傾けていました。 そして、ご自身が昔、スリランカを訪問し、路上で働く子どもに出会った こと、国会議員になった後もモンゴルのマンホールチルドレンに会いに行っ たことなどをお話してくださり、FTCJの子どもメンバーに

「みなさんのそういった活動はとても大切です。ぜひ、おとなになっても 続けてください。なぜなら、無関心が一番の問題だからです。」とお話し されました。

参加した3人の子どもメンバーのみなさん、しっかりと意見を伝えられたと思います!

おつかれさまでした。

FTCJ事務局 中島早苗