フィリピンの貧困家庭での衝撃的事実・・・

こんにちは、昨日からフィリピンに来ています。
日本より涼しい雨季のフィリピンから、衝撃的な出来事があったのでシェアします。

今日はフィリピンの貧困家庭を訪問し、家族に色々とインタビューしたり
ご飯を一緒に食べたりしました。

訪問したおうちは、5人のこどもがいる50歳のお父さんと49歳のお母さんのおうちです。
この50歳のお父さんは、日雇いや短期の工事現場や大工の仕事などを探して
働いているため、安定的に収入があるわけではありません。

仕事がある時は週に1500ペソ(3000円)の稼ぎだといいます。
5人の子どもがいるので、とてもお父さん一人の収入では足りないので、
5人のうち9歳、13歳、15歳の子どもたちは毎日、学校が終わると
市場で5時から夜9時まで、また週末は1日8時間働いて家計を助けています。

子どもたちは、市場でビニール袋を売ったり、荷物運びをしたり、
野菜を売ったりしています。

でも、子どもたちは働いても最悪の時は収入がなく、あっても
平均一日40ペソ(80円)ぐらいにしかならないようですが、
それでも家族の助けにはなります。

そのような状態のため、家には電気もガスも水道も通っていません。
夜の食事は、マキで火を起こし懐中電灯で照らしながら料理を作りました。
また、食事の時はろうそくを1本たててご飯を食べました。

フィリピンの代表的家庭料理のひとつティノーラを、お母さんが作ってくれました。

水もないので、外からくんできます。子どもたちはみんな年の割には非常に痩
せていて背も低く、年齢より小さく見えます。骨もとても細い子どもたちです。
しかし、この様な状況で生活している貧困家庭ですが、お父さんのある発言に
私は、大きな衝撃を受けました。

「この前の日本の地震や津波の被害は大変でしたね。家族で通っている教会で
日本に向けた支援物資への協力の呼びかけがあったので、うちも、お米などを
寄付しました。日本のひとたちが、早く元気になることを祈っています。」

と静かに話してくれたのです。

まるで毎日が避難所生活のような状態の貧しい家族が、
日本のことを思って寄付をした・・・言葉が見当たりませんでした。

「Thank you very much.」
とおれいを伝えるのが精いっぱいでした。

大きなものを学んだ一日でした。

報告:中島早苗