クレイグとマークのコラム ~抗議デモの結果は?~

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デモ運動はウォールストリートの即席の徹夜から広まった様に、世界中の金融街に侵入し、抗議団体の機運が高まりました。

私達はビジネスについて考え直す必要があることは明らかです。しかし、どのようにビジネスリーダーが自分の役割、分析、リスクを見る為に訓練されているか、そして戦略的意思決定の道徳的な意味を理解しているかを念頭に入れる必要があります。

倫理学というものは既にMBAプログラムには組み込まれています。2001年のエンロンやワールドコムの破たんという悪名高き会計疑惑があったことも理由の一つだと思います。2006年のMBA院生として、クレイグは倫理学を必須科目として履修し基本を学びました。賄賂、ハラスメント、そして請負業者が児童労働を使用していると疑わしく感じた時にどう対処すべきかを学びました。

ビジネスは常に、将来に渡って利益を生むために存在しています。しかし、ビジネスリーダーは利益を生みだす時に被害を最小限に抑えようと、気候変動、地域と国際労働基準法と人権を理解しているとは限りません  

しかし、カナダのビジネススクールは社会的責任というものをゆっくりと取り入れてきているように思います。

コンコーディア大学の学生でさえMBAの誓いを行います。それは、企業の倫理要綱に相当するもので、ビジネススクールの卒業生が「汚職や・・・社会に害をもたらす商慣習を自粛します」と宣誓するものです。

卓越したリーダーシップ論はウエスタンオンタリオ大学リチャード・アイビー・ビジネススクールで実施しています。将来のビジネスリーダーが個人的価値を合わせながら戦略的な判断を下せるようになることを目的としています。これらの価値観は内省と会計学と経済学や、核となる人間性、正義、勇気という美徳から生み出されます。

この授業はアイビー・ビジネススクールの研究者が300の民間企業、政府系機関と非営利組織団体の2008年の世界的景気後退に関連する海外の経営幹部に意見を聞いた後に開発されました。

このレポート、「リーダーシップの試練」は、「良い性格の」リーダーは失敗を認めている人達で、謙虚に意見を求め、そして誠実さを持っていると述べています。彼らはこの不況下で会社経営をうまくやっていくという事も認識しています。リーダーの強い価値観、偏見と同様にこれらの価値観を熟考する能力は、社内のコミュニケーションの理解を深め、外部の利害関係者との交渉の透明度を高めると、レポートの筆者は語っています。

しかし、アイビー・ビジネススクールの卓越したリーダーシップ論は選択科目です。カナダの経済紙で、責任ある商慣習を促すコーポレート・ナイツによる最近の調査によると、我が国のビジネススクールは社会的責任論をコアカリキュラムに移行し、学生主導のイニシアチブを支援し、関連性のあるインターンシップに何か支援するべきだと述べています。

クレイグの母校であるヨーク大学のシューリック・ビジネススクールは「3つの重要点」を強調した授業を実施しています。つまり、社会的、環境的、経済的問題です。例えば、MBA学生主導のコンサルティンググループは、ヨーク大学環境研究プログラムから大学院生が招かれています。

デモ運動がベイストリートに集まって保守派を追放しようとしている間、カナダの次世代の企業のリーダーは重要なビジネス倫理を開発しています。

お手本となる社会の一員としての企業の責任・義務は答えだけではなく、将来の損傷を和らげる可能性があります。だから、たとえマーケットが下落しても、道徳的に崩壊した状態には陥らないのです。