水銀にさらされる子どもたち

こんにちは、翻訳チームの浅田紀子です。

ヒューマン・ライツ・ウォッチのニュースで水銀にさらされている子どもたちについて

書いてありましたので紹介です。

the original article)

10月31日から11月4日まで、ケニアのナイロビで水銀に関する条約についての

話し合いが行われていました。

水銀は毒性の強い金属です。

しかし、地球上では100万人もの子どもたちがこの水銀にさらされていると言います。

アフリカ、アジア、ラテンアメリカなどでは子どもたちは金と水銀を素手でこね、

アマルガム(金と水銀の合金)というものを作ります。

このアマルガムを熱すると水銀が溶け、金だけが残ります。

しかし、熱する時の蒸気はかなり有毒なので国際法でもこの方法は禁止され

最悪の形態の児童労働として位置付けられています。

子ども達はこの水銀の危険性は知らず、毎日水銀を触り、吸引しているのです。

子どもたちの身体は成長段階にあるので、水銀にさらされているということは

かなりの健康被害を及ぼします。

家の中で、このアマルガムを燃やすと、家の中で蒸気が発生し、

それを近くにいる幼い妹や弟も吸引することになり、妊娠中の母親がいれば

胎児にも悪影響を及ぼします。

このようなことは一刻も早く止めさせるべきではありますが、彼らにとって

金鉱山での仕事は大切な収入源と

なっているので現実は難しいのが現状です。

この記事では政府は金鉱山で働く人たちに水銀の危険性を訴え、

レトルトと呼ばれる蒸気を吸い込む機械の導入を訴えています。

各政府がこの条約に同意したことは一歩前進ではありますが

行動に移していかなければ危険な環境から子どもたちを救う事は出来ないと

この記事は締めくくられています。

参考

水俣病

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%BF%A3%E7%97%85

水銀中毒

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E9%8A%80%E4%B8%AD%E6%AF%92