ピンビネットを自立に導く水プロジェクト

カナダのブログより

The original article)

ケニアのピンビネット村では、2,800人の村民にきれいで安全な飲料水を提供する水プロジェクトの導入と成功をお祝いしました。このプロジェクトにより、村に常に飲料水を供給できるようになったのです。

この水プロジェクトは資金集めをつづけており、その資金で村のほかの地域にもパイプをのばすことができるようになります。これは自立的存続を目指す村にとってとても大切なことです。

今年、ピンビネット村では学校農園も始まりました。この農園ではケール、ホウレンソウ、玉ねぎなどをほかの野菜とともに育てています。この新しい水プロジェクトにより、農園は全て灌漑され、最近の干ばつにもかかわらず確実に実りをもたらすことができそうです。学校の管理委員のメンバーは農園の持続可能管理に関する訓練も受けています。

農作物から得た収益ですでに配当も得ることができています。例えば、トマトの売り上げ(28000シリング)は牛一頭を購入するのに十分で、その牛から学校用の牛乳を搾乳できます。この学校では年末までに牛をもう一頭購入する予定です。

 フリー・ザ・チルドレン・ケニア支部にとって、興味深い新ヘルスケアプロジェクトの一つが自家ストーブプロジェクトです。現在、ケニアの大半の家庭では屋内に備えたかまどで調理を行っていますが、そのかまどには換気口がなく、あったとしてもとても小さいので、そのために大量の煙による健康障害が起きています。

そこで、ピンビネット村の2人の女性が煙突の構造に関するトレーニングを受け、このプロジェクトに村からの特派員として派遣されました。効果的なストーブと煙突を家庭に備えることは非常に効率的です。つまり、経済的であり、調理に使う薪の量は減り、火が原因の事故が減り、煙が室内に残ることなく、直接外に排出されるので呼吸器系の感染症も減少します。

ピンビネットの人々にとって、安全な水を確保することができた今、煙突を持つことが長期にわたる健康維持と、自立的存続に向けた重要な次のステップなのです。

(訳者:翻訳チーム 太田絢子)