南スーダンの少女たちを学校へ
今回は南スーダンの少女たちに関する記事です。
南スーダンに位置するヤンビオ国で、少しでも多くの少女たちを通学させるための活動プログラムが進められています。
現在のヤンビオの少女たちの通学状況は低く、毎年わずか500名ほどの少女しか通学していません。低通学率の多くの要因は、各家庭に金銭的余裕がないため、制服や教科書など、入学に必要な準備を整えることが難しいため、そのことを恥ずかしく思って学校に来ない少女が多いと言われています。
また、実際に入学をしても、早期の結婚や妊娠によって中退を余儀なくされている場合が多いのが現状です。2011年の妊娠・結婚による中退者数は、184名に上り、毎年500名の入学者数を考えると、非常に高い数字であります。
「人権レポート」のある記事では、南スーダンのほぼ半数の少女が15~19歳の間に結婚をしているという調査結果が載っています。
だが、一方で、中退した少女たちのほとんどが復学をしており、決して少女たちの向学心が低いがための中退率ではないことを裏付けています。
ヤンビオプロジェクトの主催者は、少女たちを学校へ通わせるため、また、中退者を復学させるために、ラジオドラマや公共のアナウンス広告を駆使したり、教会や地方の市場で寸劇のパフォーマンスを行ったりして、教育の重要性を訴えています。
また、彼らは、世の男性たちは、少女たちの夢や向学心を妨げてはいけないと強く主張しており、彼女らの両親には、教育を完了させる前に、娘の結婚を許してはいけないと助言をしています。
(訳者:五十嵐かおり 文責:浅田紀子)