児童労働者数、2000年の3分の2に減少

2013年9月23日、ILO(国際労働機関)は、
2000年に2億4,600万人を数えた世界全体の児童労働者数(5~17歳)が
2012年現在、3分の2の1億6,800万人に減少したことを発表しました。

しかし、いまだ1億6,800万人のうちの約半数以上の8,500万人が
最悪の形態の児童労働とされる、危険で有害な労働を強いられているという現状があります。

またそれをうけて、今のペースでは、国際社会が合意した、
2016年までに最悪の形態の児童労働を完全撤廃するという目標は
達成できそうにない、とILOは見通しをたてています。

国際社会が児童労働を撤廃する方向には向かっているものの、ペースが遅く、
ガイ・ライダーILO事務局長は近い将来児童労働を撤廃するには、
相当なステップアップが必要であるとしています。

地域別にみると、アジア太平洋地域は最も児童労働者数が多く、
減少はしているものの、いまだ児童労働者数が最も多い地域とされています。

また、割合が最も高いのはアフリカ地域で、減少はしているものの、
なおも5人に1人の割合で児童労働に従事しています。

業種別にみると、圧倒的多数の子どもが農業に従事し、
インフォーマル経済のサービス業や、工業でも多くの子どもが働いています。

このような現状をうけて、ILO(国際労働機関)は政府への協力要請や、
法律の整備を更なる児童労働者数減少への解決策として挙げています。

参考HP:http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/new/