ヨルダンにおけるシリア人難民の児童労働問題
今回は国際労働機関のILOの動画の紹介です。
ヨルダンにおけるシリア人難民の児童労働問題
ヨルダンに避難しているシリア人難民の数は、2013年には約50万人、2014年には約100万人にもなり、そのうち約半数は子どもたちです。
彼らはお金も持たずに国から逃げて来たため、食べるもの、家賃、安全、冬季の暖房用の燃料代の支払いに苦難しています。避難してからすぐに仕事を見つけることが困難なため、難民の子どもたちが家族の生計を助けるために学校に行くことを諦め働いています。
ヨルダン国内での児童労働の数は現在、難民が流入し始めた2011年から約二倍の6万人にもなり、そのうち約90%はシリア人難民の子どもたちです。彼らは、劣悪な労働環境の下、主に農業や建設業などで一日10-14時間も働かされています。
ILOは、この問題を確認し、優先問題として政府やコミュニティと共に雇用改善、児童労働問題に取り組んでいく予定です。
(要約:翻訳チーム 高橋弥生 文責:浅田紀子)