フィリピン・ミンダナオ島の子どもへの奨学金支援スタート!

 

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、2011年よりフィリピン・ミンダナオ島の北ダバオ州アサンション町ビナンシャン地区に暮す先住民族コミュニティの子どもへの教育支援を行ってきましたが、2012年12月そして2013年11月と立て続けに台風がこの地方を直撃し、支援先のコミュニティは甚大な被害を被りました。

2012年の台風では死者数1,046名、行方不明者841名、川が氾濫し橋が崩壊したり、土砂災害などが起こり、一時村は孤立するなど大きな影響を受けました。

もともと貧困地域であったこのコミュニティでは、台風によって増々生計手段の一つであったトウモロコシやココナッツ、ヤシの木が被災したことで現金収入の手段が断たれ今まで以上の苦境に立たされてしまいました。

そこで、小学校を卒業しハイスクール(中等教育)に進学しようとしていた子どもや既に学校に通っていた子どもたちは家計を助けるために学校への進学をあきらめなければいけない状況にあることがわかりました。

こういった背景から、フィリピンのパートナー団体と協働で、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、この支援地域の台風被害にあった子どもたち、特に中等教育を受ける年齢の子どもたちの通学のサポート、物資の支給、心に傷をうけた子どもたちの心のケアや病気予防、災害時の対処法などの知識を学ぶことができるワークショップなどを復興支援として新たに2014年より行うことにしました。

その事業活動の様子が現地から写真と共に届いたのでご報告します!

台風などの災害に備えるための防災・減災セミナーに参加する支援地域の子どもたち
どうやって災害に備え、身を守ったらよいのか、災害時の対策について子どもたちで話し合いをして発表しました。
文房具の支援配布を中等教育に通う学生を対象に実施しました。

また、わたしたちフリー・ザ・チルドレンは、2014年6月より、フィリピン・ミンダナオ島の先住民族コミュニティに暮す子どもへの中等教育のサポートとして「奨学金支援」に取組み、新たに18人の子どもたちが学校に通えるようになりました!

子どもたちの家族について少しご紹介すると、子どもの数は多いと6人かそれ以上ですが、平均的には3人~4人となっています。家族のお父さんやお母さんの職業は殆どが農家(中には家畜や家禽を育てている家庭も)で、何かの商品など物を販売して生計を立てている人もわずかにいます。

一家庭の1か月の現金収入の平均金額は、1500ペソ(3500円)となっていますが、最高収入額でも5000ペソ(1万3000円)、最低額だとわずか400ペソ(1000円)の収入しかないことがわかりました。

農家なので、現金収入がなくても自給自足によって野菜やお米を食べることは何とかできても、不作だったり収穫が思うようにできなければ、食べる物を手に入れることはできなくなります。、また、現金収入が少ないと、学校の授業は基本的には無料であっても、授業に伴う特別教材費や、学用品、交通費などを購入することができなくなり、学校に行くことを諦めざるを得ない状況に子どもたちは置かれています。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、こうした、特に家庭の状況が厳しく現金収入が得られていない家庭の子どもたちを18人選んで、義務教育である中学校以上の中等教育を継続して学べるような環境に取組むことにしました。

しかし、復興支援には、長期的な支援が必要です。特に、この奨学金支援事業の実施には年間で40万円が必要です。
こどもたちが継続して学校に通えるようにするために、どうかご支援・ご協力をよろしくお願いいたします!

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郵便振替

郵便口座    00120-5-161532
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