ディズニードラマ「ガール・ミーツ・ワールド」主演のローワン・ブランチャード:We Day、フェミニズムを語る

カナダのWE Dayのサイトの記事の紹介です。

http://www.weday.com/2016/01/off-the-stage-rowan-blanchard/

「十代の女優として、私は複雑な思いを胸に秘めている十代の子を演じたいと思っています。私は、幼稚で不愉快な十代の役を演じたくはありません。そんな役を演じると、大人は十代に対して悪いイメージを持ってしまうからです。私は本当の十代を知っています。私たちは知性的です。そしていま、こうして世界を変えるために集まっているのです。」(WE   Day ミネソタでのローワン・ブランチャードのスピーチ)

みなさんは、この言葉を聞いてどう思いますか?

みなさんの存在、みなさんの上げる声はとても重要です。それには、年齢も全く関係ありません。「世界を変えたい?」良いですね! 「社会で起こっている問題についても語りたい?」それだったら、二つとも両方やっちゃいましょう!ローワン・ブランチャードが良いヒントをくれるかもしれません!

ガール・ミーツ・ワールド(訳注:ディズニーチャンネルで放送されているドラマシリーズ)でおなじみのスターが、We Dayで「平等な世界を一緒に作っていこう!」と呼びかけました。

ローワン・ブランチャードは、昨年「インターセクショナルフェミニズム」(訳注:欧米のフェミニズムは、白人の異性愛者の女性だけではなく、有色人種の女性やレズビアン、トランスジェンダー、障害のある女性など、多様な女性の問題に目を向けるべきというフェミニズムの考え方の一つ)についての意見をSNSで表明したことでも話題になりました。(参考リンクに詳細あり) ローワンは、社会問題について考え、人とその問題について話し合うことに情熱を持って取り組んでいるのです。

ローワンのおかげで、We Day ミネソタはとても盛り上がりました。スピーチ直前、ローワンに話を聞きました。

We Dayには初参加とのことですが、どんな気分ですか?

『ワクワクしています。子どもたちがこうしてアクションを起こすのは、とてもいいなと思います。』

インスタグラムでの、フェミニズムに関する投稿は物凄く話題になりましたが、なぜフェミニズムに関する内容を投稿しようと思ったのですか?

『私は自分のことをフェミニストだと思っていますし、フェミニズムに関してできるだけたくさんのことを知りたいと思っているんです。

(訳注:フェミニズムの定義は、男性と女性が平等な権利と機会を持つべきだとする信念。これは両性の政治的、経済的、社会的平等の定義である:  エマ・ワトソンの演説より)

私はTumblrをよく使うんですけど、その中で、インターセクショナルフェミニズムについての投稿を読んだりしたんですね。それで、私もいろいろ勉強するようになったら、Tumblrで、「インターセクショナルフェミニズムについてどう思いますか?」という質問がきたんですね。それで私がどう思っているかを話したんです。こういう風に、人と意見を交換しながら、その人たちと一緒に私も何かを学んでいけるというのは、素敵だなと思っています。』

あなたは今、ガール・ミーツ・ワールドに主演して、まさに夢を実現していると思うのですが、夢を負う中で学んだことは何ですか?

『人生で起こることには、全て理由があるということです。起こったことを受け止めて生きていくのが人生なんだと思っています。どんなことがあっても、自分の中で折り合いをつけていくことが大事だと思います。』

影響や刺激を受けた人は誰かいますか?

『オードリー・ヘプバーンです!マララさんにも刺激を受けています。彼女はとにかく素晴らしい人なので。 今日ここに来てる十代の子にも刺激を受けていますよ。十代の子たちが、大人の言うことを黙って聞いていているんじゃなくて、自分たち自身でできることをやっているのは素晴らしいです。冷めた目で見てる大人もいると思うけど、「それは違うぞ!」と大人に向かって声を上げているのは素晴らしいです。2016年、アメリカでは大統領選挙がありますが、Tumblrを見ると、多くの十代の子たちが大統領選に関する意見を述べています。とても素晴らしいことだと思います。』

あなたがフェミニズムに関する投稿をした時、多くの人があなたの年齢に注目しました。(ローワンは現在14歳) 若い年齢であるが故の壁などを感じたことはありますか?

『たくさんの人が「この年齢でこんなことが書けるなんてすごいね!」みたいな感じの反応だったんですけど、私としては、「ちょっと待ってよ!」という感じでした。年齢のことも含めて褒められるのは嬉しいですし、気分は悪くないんですが、本当は「君の書いている内容は素晴らしいね!」というように、人のやったことそのものを評価するべきだと思うんです。私は、「年齢」が人を区別するための道具に使われているような気がしています。「もうこんな歳なんだから、これぐらいできるでしょ!」とか、「これだから君ぐらいの年齢の子はダメなんだよね」みたいな感じで.. こういう年齢差別主義的な考え方を、人を見下すための口実として押し付けている人が多い気がします。私は、仮にその人が30歳だとしても「すごいなあ」と思うことをしている8歳の子にも会ったことがありますしね。』

たくさんの人が、自分中心の考えから、他の人のことを考えるようになる瞬間「ME to WE」になる瞬間があります。ローワンの「ME to WE」の瞬間を教えてください。

『そういう時はたくさんあるんですけど、特に思い出に残っている時のことを話しますね。

私はロサンゼルスのダウンタウンで働いているのですが、ホームレス状態で生活している人が多くて、貧困の問題もある地域なんです。感謝祭の時期に、ホームレス状態で生活している人が多い地域で、食事を配る奉仕活動をしたんですけど、自分がいかに恵まれているのかを実感しました。毎日仕事があってお給料もいただいている生活を送っているのに、私はその生活に文句を言っている時がありましたからね。そんな自分が、子どもに食事を与えるのにも苦しんでいる人などを目の当たりにすると、普段の自分について考え込んでしまうことがありますね。』

最後の質問です!共演者で親友でもある、サブリナ・カーペンターから学んだことは何ですか?

『サブリナから学んだことは、「自分自身について神経質にならずに、人に流されないことが大事」ということです!』

参考リンク

ローワン・ブランチャードがフェミニズムについて投稿した内容の要約

http://www.tvgroove.com/news/article/ctg/1/nid/24240.html

エマ・ワトソンのフェミニズムに関する演説

http://www.huffingtonpost.jp/emma-watson/we-want-to-end-gender-_b_5871850.html

ローワン・ブランチャードのフェミニズムに関する投稿の原文(英語)

http://www.refinery29.com/2015/08/92806/girl-meets-world-rowan-blanchard-feminist-instagram

MTVのインターセクショナルフェミニズムの解説動画(英語)

https://www.youtube.com/watch?v=z-nmxnmt_XU

(訳者 翻訳チーム 清田健介)