変化を起こした関目東小学校の子どもたち

こんにちは、大阪の浅田紀子です。
3月13日に大阪市城東区にある関目東小学校へ行ってきました。

関目東小学校の6年生が、関目商店街で無農薬バナナ、フェアトレードビーズストラップ、バナナリーフの手作りしおりの販売をしてその売り上げをフリー・ザ・チルドレン・ジャパンのインドでの学校建設へ寄付して下さるということで贈呈式に出席してきました。

関目東小学校へは最初、1月の終わりに中島と2人で授業をさせて頂きました。
児童労働カードゲームとGift+Issue=Change(自分の好きな事でどうやって変化を起こすか、というワークショップ)をさせて頂きました。

関目東小学校では一年を通して、5年生はコットン、6年生はバナナに関する勉強をされていて、5年生は綿がどうやってできるか、そこから収穫して糸にするまでを勉強し、それでできた製品がどうやって流通されるか、またそこで行われている児童労働についても勉強されてきています。6年生は、農薬を使っているバナナと無農薬バナナの生産者の思いや生活の違いを学ぶとともに、『世界人権宣言』も学んでおられます。

そこで、私たちが手にする商品には児童労働や農薬被害・低賃金などの問題があることを知り、最終的に「じゃぁ、私たちに何ができるのか?」というのを考えるお手伝いをさせて頂くためにGift+Issue=Changeをやりました。

その後、関目東小学校の6年生は「自分に何ができるのか?」を考えて以下のことを実行されたそうです。

「ESD伝えようプロジェクト」として
1.区役所にバナナ農家の農薬被害や人権侵害について伝えに行き、
ポスターを貼ってもらった。
2.フェアトレード商品やオーガニックを沢山扱っているスーパー「イオン」に
学んだことを伝えに行き、無農薬バナナの取り扱いを進めてもらいたいと
気持ちを伝えた。
3.商店街で無農薬バナナ、フェアトレードビーズストラップ、
バナナリーフの手作りしおりの販売をした。
※ESDとは「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development)の略称。

というわけで、商店街での販売の売り上げを寄付として頂きました。1.の区役所へ行った話ですが、区役所には最初、小学生が作ったポスターなどを貼る、というようなスペースはなかったそうなのです。しかし、6年生の働きかけで区役所が規約を変えて、貼るスペースを作って下さったそうです。
子どもが大人を動かしたのは本当にすごい事ですよね!
それだけでなく、イオンへ行って学んだことを発表し、無農薬バナナの取扱いを進めて欲しいという気持ちを大人の人10人ほど相手に一生懸命説明し、訴えたそうです。

そういう話を聞いていたのと、とても素敵な雰囲気の贈呈式だったので、私は本当に感動して泣いてしまいました。最近、心が痛むニュースが多い中、とても温かいものを感じることができた時間でした。

最初、私たちが授業をしたとき、「皆さんはクレイグみたいになれると思いますか?」と聞いたらほとんどの子が手を挙げなかったのですが、今ではみんなが変化そのものになっていたのです。

今月の19日、この6年生は卒業されます。ご卒業おめでとうございます(^-^)
皆さんの今後がとても楽しみです。

皆さんから頂いた寄付(15,460円)はインドの子どもたちが皆さんのように素敵な学校生活が送れるように学校建設で使わせて頂きます。

筒井校長先生、阪口先生、辰巳先生、東口先生、上野先生、渡辺先生、村岸先生もありがとうございました。5年生・6年生の皆さんも本当にありがとうございました。私は皆さんにお会いできたことをとても光栄に思っています!(^-^)

区役所でバナナ農家における問題点を伝えているところ

イオンで無農薬バナナの取扱いを進めてもらうためにわかりやすく説明しているところ

商店街で販売の様子

販売したフェアトレードビーズストラップとバナナリーフの手作りしおり。

筒井校長先生と6年生の皆さん