15歳の環境活動家 、Xiuhtezcatl Tonatiuhへのインタビュー

不定期に連載しているWe Dayのスピーカーへのインタ

ビュー。今回は、15歳の環境活動家 、Xiuhtezcatl Ton

atiuhへのインタビューです!

 

https://www.we.org/2016/08/15/off-stage-xiuhtezcatl-tonatiuh/

 

15歳のXiuhtezcatlは、文字通り世界に変革の波を起

こしています!環境活動家であり、スピーカーでもあ

るXiuhtezcatlは、「アース・ガーディアン」という、若者

主導で気候変動に関する市民運動を起こし、世界に

変革をもたらすことを目指している団体で、ユースデ

ィレクターを努めています。Xiuhtezcatlは、年齢は単

に活動を始める際の数字に過ぎないと信じています。

実際に彼は、政府に政策の変更を働きかけたり、オ

バマ政権下で、24人で構成されていた若者諮問会議

のメンバーの一員として活躍するなど、様々な活動に

よって、「年齢はただの数字でしかない」ということを、

証明しています。わたしたちは、Xiuhtezcatl が、なぜ

We Dayにワクワクしているのかや、どうすれば彼の

ような若者達が、ムーブメントを起こすことができるの

かということなどについて、話を聞きました。
WE Dayにわくわくしている理由を話してくれませんか?
『僕は、WE Dayは、人が集うことで、大きなエネル

ギーを創り出しているムーブメントだと思います。W

e Dayでは、大きな影響力を持つ人たちが、若者に

語りかけ、その言葉によってその場にいる若者が勇

気付けられているからです。そのメッセージは、前向

きさが溢れ出ています。「解決策を探ろう」「みんなと

一緒に生きていこう」僕は、このメッセージが好きです。

それは、僕が、これまでの人生を賭けて取り組んできた

すべてのことと完全に一致しています。16,000人もの子

ども達が耳を傾けてスピーチを聞いてくれているという

空間には、前向きな心を持った人々の想いが溢れてい

るのです。子どもたちを力強く励ましている空間だと思

います。また、「参加するためには、一定の時間、社会

や地域に貢献するためのプロジェクトに参加しなけれ

ばいけない」という仕組みも好きですね。ワクワクさせ

られますよ!』

 

あなたは積極的に環境問題について話をしていて、6

歳の時から声を挙げています。どのように環境活動家

になったのですか?
『 そうですね。それは、まさに旅でした。僕は、自

然を、そして外で過ごすことを愛していました。僕

は、コロラド州のボールダ-の生まれです。そこに

は、美しい山々、川や湖があります。いつもそんな

環境の中にいて、世界というこの大きな空間に恋

に落ちたのです。僕の愛しているこの惑星が、今

や壊れつつあるという危機について、ドキュメンタ

リー映像を見たり、いろいろ勉強したりして自分で

学んでいます。僕が見てきた全ての問題が、自分

の世代、さらに未来の世代に残されます。そのこと

が、悲しい思いとともに、自分を奮い立たせ、何か

をしようという気持ちにしています。また、僕の挙げ

た声や情熱を通じて、他の人達の暮らしを変えたり、

教育、エンパワーメントや激励を試みたりしています。

それが、僕のこれまでの10年間の道のりでした。』

 

あなたはアメリカ政府を相手に裁判を起こすなど、最

近かなり大胆なアクションを起こしていますね。
『若者にとって、司法制度を通じて訴えを起こす

というのは、場合によっては強力な行動を起こす

ことができる手段になる可能性があります。僕た

ちは投票をすることができませんからね。次の選

挙(2016年のアメリカ大統領選のこと。インタビュ

ーが行われたのは投票日より前)は、この国だけ

でなく、世界に、また、若者が気候変動のような

大きな問題に、私たちがどのように向き合ってい

くのかを決める分岐点となるでしょう。僕たちは、

投票権を持っていません。僕たちの世代は、国や

州のリーダーの決断に大きな影響を受けます。そ

んな中で、僕たちができるのは、そのリーダーたち

に対して声を挙げるということ以外はないのです。』

 

アース・ガーディアンがどのように誕生したか、あな

たはそれにどのように関わったかを話してくれませんか?
『アース・ガーディアンは、ハワイ州マウイ島で、認

可ハイスクールとして1992年にスタートしました。島

内で10000本のビャクダンの植樹やマウイ島に鯨が

再び戻ってこられるような環境作りを支援したり、そ

の他にも様々な活動に取り組んでいた学校でした。

実は、僕の母が始めた学校だったんです!生徒達

は、アメリカ周遊旅行をやり、その途上でたくさんの

若者と交流しました。』
『僕は、9歳からアース・ガーディアンに関わりまし

た。町で、僕と友人10人は、公園で散布されてい

た殺虫剤のことに関心を持ったのです。僕は、そ

れより前に何度か活動家としてアクションを起こし

ていたので、自分の町に、同じように殺虫剤につ

いて関心を持つ子ども達がいるのを知っていまし

た。僕たちは、市議会に出向き、総合的病害虫管

理方式を全面改訂するために、10,000ドル以上

の予算を付けてもらいました。僕たちには、健康的

な生活環境が必要です。コロラド州のボールダ-市

では、もう公園にどんな殺虫剤も配布していません。』

 

WE Dayに参加する若者に望む一番大事なメッセージは

何ですか?
『若い人たちに持ち帰って欲しいと思う一番大切なメ

ッセージは、身近な地域であろうと世界であろうと、そ

こでリーダーの役割を担うことが、本当に重要で、それ

が強力な力になるということです。僕たちの生き方のす

べてが、周囲の人たちの生き方に大きな影響を及ぼし

ていくでしょう。確かに、今、僕はリーダーを自認してい

ますが、僕がやってきたことを、この地球という星に住

む他の15歳の人がやろうとしても、何にも問題はあり

ません。世界中のすべての若者が、この世界をリーダ

ーとして導くことができる可能性を持っているのですか

ら!』

 

(翻訳:翻訳チーム 山下正隆 文責:清田健介)

 

Xiuhtezcatl Tonatiuh