「分断するのではなく、共に一つになろう!」:マンチェスターから世界へのメッセージ

五月にイギリスのマンチェスターのコンサート会場で発生し
た、爆発物事件。悲劇に襲われたマンチェスターの人たち
が、その時に世界に発信したメッセージは、「共に一つにな
ろう」でした。(清田)

https://www.we.org/stories/young-people-respond-to-manchester-arena-attack/

マンチェスター中部で起こった、アリアナ・グランデのコンサ
ートでの爆発物事件。多くの人が大変な思いをし、悲しみに
包まれました。しかし、事件発生の直後から、マンチェスター
の人々は、自分よりも他者を思う深い思いやりの心で、勇敢
で献身的なアクションを起こすことで、まさにマンチェスター人
らしさを見せました。その後数日のうちに、イギリス中と世界中
の人がマンチェスターとの連携を表明しました。

寝る場所を提供したり、誰かを安全に乗せていってあげた
り、SNSで支援を表明することなど、あまりにも多くを失った
マンチェスターに対して、少しでも助けになりたいと思った人
たちが、何かできることをしようとしていました。

22人が亡くなり、たくさんの人が重傷を負いました。多くの
若者が犠牲となりました。この悲劇に対して、イギリスでも
、世界中でも、老若男女問わず多くの人が立ち上がり、メ
ッセージを送ろうとしてiました。それは社会を分断しようと
いうのではなく、共にひとつになろう、というものでした。

マンチェスターに捧げられた行動のうち、とても感動するも
のをいくつかご紹介します。

世界中の若者がSNS上で連携を表明。


〈写真〉Twitterユーザーたちの声

MollyKate Cline
コンサートやイベントに行くことをやめてはいけないと思う。
事件の実行犯の目的は、私たちを恐怖に陥れることだから。

Julian C. Green
事件は悲惨だった。だけど、マンチェスターの人たちの反応
はとても心暖まるものだった。控えめに言ったとしてもね。

若者がSNSにはけ口を求めるなかで、その感情はさまざま
に変わっていきました。絶望感、混乱に対する恐れ、無力感
、悲嘆など。しかし、そんな中でも立ち直りの早さと強さを見
せました。今回の暴力は若者に対する攻撃でした。人生を謳
歌するために集まってきていた、十代の青少年、LGBTの若者
やその友人たちが楽しめる安全な場所に対する攻撃でした。そ
れに対して若者は強さで反応しました。どの投稿にも「いいね
!」をして、シェアをすることで、あきらめないという意志を示し
ました。

訳注

(LGBT:レズビアン(L)・ゲイ(G)・バイセクシュアル(B)・トラン
スジェンダー(T) の頭文字をとったもので、多様な性のあり
方の総称のこと)

〈写真〉Twitterユーザーたちの声
Fiona Art

もしマンチェスター(#Manchester)での事件がトラウマを思い
出させるんだったら、ニュースやTwitterを見なくても良い。
#selfcare #PTSD
Kate
この悲惨な事件で気持ちをかき乱されている人がいたら、
誰にでもいいからその気持ちを話してください。
#Manchester #ManchesterBombing #StandTogether
#MentalHealth
誰かに話しましょうー友達や家族に。
サマリタンズに電話しましょう)
訳注
(サマリタンズ:1953年に創設された、困難を抱えて自
殺を考えている人の相談を受ける慈善団体)

あるいはウェブサイトにある危機管理についてのページをみ
てください

***もし、危機に面しているなら***

1. 家庭医に緊急のアポイントメントを取りましょう。それ
か診療時間外サービス担当に相談しましょう。

2. こころ健康の担当者に電話しましょう。

3. 111に電話をしましょう。それか地域病院の緊急事故
対応課へ行きましょう。

SNS上では今回のような悲劇に直面する際の、自分のここ
ろのケアーの大切さを伝える人もいます。トラウマやPTSD
抱えている人に対して、助けを求めるようにと促しています。
助けを求める、こころの健康に関する窓口を伝えるだけでは
なく自分の個人的な経験も伝えています。相談窓口などの情
報を伝えるだけでなく、自分の話もすることで、こころの健康問
題に立ち向かう人たちに、「あなたたちは一人じゃない」という
メッセージを送っています。                                                         音楽学校の学生が即興の演奏会を実施。マンチェスター
出身のロックバンド、オアシスの”Don’t Look Back in An
ger”を演奏。

〈写真〉Twitterユーザーたちの声

Girl’s House
今日はみんなが立ち止まったわ。こんなにも自分の学校を
誇らしく思ったことはないわ。

Carole
@Chethams 悲しみに沈むマンチェスターに一筋の光が!

Ryan McHugh
@Chethams 素晴らしい。涙をそそられたよ。みんな素晴
らしかった。

Christopher N Hobson
@Chethams #yes #ProudtobeaMANC
15年前の卒業生です。泣けました。

マンチェスター・アリーナから徒歩2分の距離にあるチャタ
ム音楽学校は、警察の警戒線の内側から心動かされるメ
ッセージを発信しました。ピアノとバイオリンの伴奏で、「学
校として、マンチェスターにエールを送り、未来への希望を
示すために」演奏をしました。

その希望は、演奏の動画から垣間見えるでしょう。。

あるマンチェスター人の気迫のこもったインタビューが街中
の人の心をとらえた。彼は献血後にこのインタビューを受け
た。インタビューの動画は13万回以上も再生されている。
<ビデオ>
「マンチェスターは、人が支えあって活きている街です。誰を
信じているかとか、どこの出身か僕には関係ありません。マ
ンチェスターはみんなのものなんです。今必要なのはみんな
が再び結束すること、お互い支え合うことなのです。攻撃をし
た人たちは、わたしたちが互いを信じなくなるようにしたいの
です。だけどそれはありえません。マンチェスターではそんな
ことは起こりません」

このインタビューの反響で、献血所には多数の列ができま
した。何かをしたい、必要としている人を助けたいというマ
ンチェスターの人々が並んだのです。

マンチェスターの人々へ、愛をこめて。ミツバチの大群。

1842年からミツバチはマンチェスターのシンボルでした。地
球儀のまわりを回っているハチが新しい紋章の一部になっ
たのです。ミツバチの勤勉さや常に一緒にいる姿などが、産
業革命の中核地としてにぎわっているマンチェスターの人々
に訴えかけるものがあったようです。現在では連携を表すも
のとして、タトゥーや芸術品やSNSでの写真などで、ミツバチ
が街中にあふれているのをみることができます。

タトゥーアーティストのサム・バーバーはミツバチのタトゥーを
彫った収益すべてを犠牲者の家族に寄付しはじめました。こ
のアイデアはすぐにイギリス中に広まり、この事件で15歳だっ
た娘のオリビアを亡くしたシャーロット・キャンベルは、ミツバチ
のタトゥーを胸の上に入れました。マンチェスター選出のである
ジョナサン・レイノルズ庶民院議員は、腕にミツバチのタトゥーを入れました。
参考リンク
チャタム音楽学校による演奏会の映像

#manchester #chethamsschoolofmusic

Amber Jordanさんの投稿 2017年5月23日火曜日

献血を行った男性へのインタビューの動画

(原文記事執筆: ジェシー・ミンツ  翻訳:翻訳チーム  北澤麻紀 文責:清田健介)