[自分を大切にできれば、世界も優しく変えていけるはず!」:モントリオールのチェンジメーカーからのメッセージ

アイシャ・ロビンソンは、いじめや尋常性白斑の発症など、自身の体験を語ることで、

自分らしく生きることの大切さを訴えています。アイシャからの、自分を好きになるた

めのアドバイスをご紹介します!(清田)

 

https://www.we.org/stories/born-to-rise-founder-aiesha-robinson-helps-others-overcome-through-self-love/

 

アイシャ・ロビンソンは、いじめについてよく理解しています。

自身もいじめられ、また身自がいじめをしてしまった経験もあ

り、その中で人のさまざまな冷たさを味わってきました。

 

ある日、彼女の身に障害が降りかかりました。彼女が18歳

のとき、親指に白い点が現れました。それは肌の色素が抜

けてしまう病、尋常性白斑の始まりだったのです。診断を聞

いたアイシャは、差別されるのではないかという不安感を抱

きました。そして、すでにいじめを受けていたアイシャは、変

わりゆく自分の外見が生活のすべてをもっと悪いものへと変

えていってしまうのではないかという恐怖感も抱いたのです。

 

不安が絶望感へとエスカレートした時、アイシャは兄である

ジェイミーにその胸の内を伝えました。彼の支えによって、

アイシャ自分を愛すること、前向きな気持ちで生きることの

メリットを感じるようになりました。その後、彼女はこの気づ

きを胸に生きていけると考えるようになったのです。彼女自

身の障害から学んだことを活かして、他の人が苦難を乗り

越える手助けさえもできるようになったのです。彼女の人生

における新たな1ページと向き合うため、彼女が最初に取り

組んだことは、彼女自の中にある長所を見つけることでした。

「まず自分を受け入れたら、広い世界に飛び出していくことも

できるようになります。あなた自身が自分の一番の友達でい

てあげてください。自分の幸せは心の内側から生まれてきま

す」とアイシャは明言しています。

 

「前向きであること」の重要性に気づいたアイシャは、

NPO[Born to Rise]を立ち上げました。自己肯定感や

思いやりのこころを育むことを通じて、自分たち自身

の力で、人生の困難を乗り越えていけるよう、若者た

ちをエンパワーメントしている団体です。

 

自分を受け入れるという意識の育成を行うため、Born

to Riseはいじめ撲滅を目指す活動や、若者の自己肯

感を育む活ことを目指した、ワークショップの開催など

を行っています。

 

自分の経験談を語ることによって、アイシャは、困難を乗り

切る方法を見つけられるようになりました。そして今では、B

orn to Riseでの活動を通して、他の人たちにも「壇上で自分

の経験を語り、そのことによって傷を癒すこともできる」と説

いて、活動に参加するように呼びかけています。活動の参

加者が話す内容は、子ども時代の死別体験や、闘病体験

までさまざまです。同様に、表現の仕方も人によってさまざ

まです。その表現の仕方が歌であっても、スピーチあるいは

詩などの朗読であっても、アイシャが最終的に目指すところ

は、「自分の中にある傷や核心と向き合うこと」、そして偏見

や差別と闘うことです。

 

同時にアイシャは、年齢を問わずさまざまな人たちが参加

できる、集い、助け合える居場所を作っています。「みんな

他の人たちを勇気づけたいので、自分の経験を話すように

なるんです。諦めちゃダメだということを伝えたいんです。

今からでも全く遅くありません。障害は乗り越えられます。」

 

アイシャは、「自分を受け入れることができれば、どんなこと

でも乗り越えられる」ということを、多くの人に知って欲しいと

思っています。

 

自分を好きになって、世界を変えていくためのステップ

 

1. まずは自分を大事に
アイシャの考えとしては、チェンジメーカーとしての第一歩

は、自分を見つめ直すことによって始まります。彼女が人

にインパクトをもたらす活動を始める前、彼女は「自分を大

事にしよう」と確認する見つめ直しを行いました。「地域や社

会を良くする活動をしたいのなら、まず自分が良い状態でい

ないとダメです。」

 

2. 良き助言者を見つけること
モントリオールコミュニティケア財団(地域の若者を教育、

応援している団体)向けのイベントで講演を行なっていた、

ラシダ・ゲッデスというライフコーチにアイシャが会った時、

アイシャは、「ラシダは、私の目標達成を手助けをしてくれ

る人だ」と思いました。今では、「ラシダは自分のキャリアプ

ランを考える手助けをしてくれています。」と、アイシャは言

っています。彼女にとって初めての助言者である兄のジェ

イミーまで遡ると、信頼のおける助言というものは、アイシ

ャの人生において長い間影響を与えて来ている存在です。

「ジェイミーは、本当に私の考え方を変える手助けをしてくれ

ました。」とアイシャは言います。ジェイミーのおかげで、彼

女は尊敬できる人たちに囲まれることで湧いてくる力を知りました。

 

3.ありのままの自分でいること

自分を大切にすることの大切さをアイシャは確信していま

す。場合によっては、十分な心構えができていなかったとし

ても成長することは可能ですが、まずは自分の感情に向き

合うことによって着実に成長していくことがきる、アイシャは

自身の経験からそう考えています。「Born to Riseをどのよ

うに大きくし、運営していこうか、まだ模索中ですが、この活

動を通じて、私はたくさんの愛をもらいました。」とアイシャは

言います。

 

4.SNSや、リアルの場を有効活用すること
アイシャは、私生活も仕事でもプラスになるということから、

FacebookやInstagramを活用しています。「私はSNSを通し

てたくさんの心に響く名言に触れました。」とアイシャは言い

ます。また、アイシャもSNSを通じてさまざまな心に響く話を

広げており、それと同時に、人びとに感動を与えられそうと

いう観点で、ネット上やリアルの世界で、彼女自身の経験を

発信する場所を常に探しています。

 

5.自分が発信したいメッセージを明確にすること
力強く、心に響く理念の設定は、Born to Rise設立時、アイ

シャの成功に不可欠なものでした。彼女は自分のメッセー

ジに忠実であり続け、そんな彼女のメッセージに人びとは

注目しました。「自分が取り組んでいることを理解してくれ

る人たちが、自分のもとに集まり始めます。そして、その人

たちが自分の取り組みをサポートしてくれるんです。」とアイ

シャは言います。

参考リンク
尋常性白斑について

 

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa20/

 

(原文記事執筆:サラ・フォックス 翻訳:翻訳チーム  東暁

子 文責:清田健介)