【フィリピンスタディツアー2024春】報告連載 Vol.11 ー全体感想とアクションプラン共有4
「フィリピンスタディツアー2024春」の参加者報告ブログ 全12回の連載 Vol.11をお届けします。
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報告「フィリピンスタディツアー2024春」
全体感想とアクションプラン共有4
フィリピンスタディツアーに参加した18名の参加動機や学び、今後のアクションについて紹介中!海外経験の有無、社会問題への関心度合いも様々な18名。フィリピンでの1週間でどんなことを感じたのでしょうか。
しず/高校生
ツアーに参加した理由・目的
進路に悩む中、今回のツアーを通して何かヒントが貰えるのではないかと思ったから。自分のまだまだ知らない世界を知りたかったから。
ツアーを終えての感想
今回のツアーで良かった点は旅行だけでは見ることのできない人々の生活や価値観が学べたことです。人と出会うことは自分に新たな視点を生み出し成長させるものだと思います。今回、本当に沢山の人々に出会うことができました。ボーイズとガールズの施設では自分の身に起こったことを計6人の子が私達に語ってくれました。話を聞く前まではその子がどんな背景を持っているのか想像もつかず、ただ施設のメンバーと楽しそうに過ごしていることしか見えませんでした。でも実際に話を聞いてみると、どの子も本当に重く、大きなバックグラウンドを持っていて衝撃を受けました。アエタ民族の村やスラム地域へ行った時は自分が想像していなかった暮らしがそこにはあることに驚きました。
私が印象に残っているのは、アエタの村にある小学校で聞いた話です。生徒の親の中には親自身があまり教育を受けられていない人もおり、教育の重要性がわかってもらえないそうです。そこで生徒と学校を繋ぎ止める役割を果たしたのが給食。朝ごはんを食べないと家庭も多いそうで、親は「とりあえず、学校へ行って給食を食べてきな」という感じで子どもを送り出すそうです。しかし、その小学校は政府からの資金だけでは少なく、給食代は先生達で賄っているといいます。先生達はみんなに来てほしいからという優しい方ばかりでしたがこれはどうにかしないといけない問題だなと感じました。
私がツアー全体を通して感じたことは、「知る」ことの大切さです。ツアーに行かなければ知らずに過ごしていた多くの事実。行ったからこそ出会った子達。そこでその人々を知らなかったら私の視野はとても狭いままだったと思います。今、この瞬間も私達が出会った人々はフィリピンで生活している。それは私にとってとても不思議な感覚です。人生という糸が一瞬だけ他の人の糸と絡み合ってすぐほどけてしまったような感覚です。でもほどけてしまっても絡み合った感覚はずっと残っていて、その絡み合った瞬間をいつでも思い出すことができます。今回出会ったのはフィリピンで貧困層と呼ばれる人々や、施設で生活している子ども達でした。その現状を知り、語ってもらったことで私の中に”日本ではどうなのだろう?”という疑問が沸いてきました。そして、今まで自分が日本で起きている貧困問題や体の問題に目を向けてこなかったことに気がつきました。日本から離れ、フィリピンへスタディーツアーに行ったからこそ気付かされ、新たな視点を持つことができたのだと思います。
今自分にできること・やってみたいアクション
私は、アエタの村の小学校で聞いた給食費を先生たちが賄っていることをもっと多くの人に知ってもらいたいと思いました。そこで、より多くの人の興味も引き付けられたら良いなと考え、私の趣味である樹脂粘土でミニチュアフードを作ることと掛け合わせようと思いました。今回のツアーで食べた物(もちろんその小学校でお裾分けして貰った給食も)を粘土で再現してInstagramに感想と一緒に投稿するなどです。貧困問題など、あまり目を向けたことがない方へも発信できたら良いなと思います。
スタディツアーに参加することを迷っている人へのメッセージ
現地に行くと、様々な人との出会いや、たくさんの気づきが待っていると思います。自分は、限られた中で生きていて、まだまだ全然世界を知らない。それだけではなく、もっと大きな視点を持ちたい。そんな、私と同じように考えている人が居たら是非参加するべきです!!現地に行って得る学びは一生の宝です。そして、一緒に行くメンバーからもたくさんの刺激が貰えます!勇気を出して飛び込んでみてね!
わかな/高校生
ツアーに参加した理由・目的
私がツアーに参加した理由は、子どもの権利や現地で活動するNGOに興味があったからです。私は、自分が住む市の子どもの権利条例作成に携わったり、子どもの権利が守られる社会のために、政策決定者に働きかける提言活動を行ってきました。私はこれらの活動する中で、子ども一人ひとりが様々な思いや問題を抱えているけれど、それを声として挙げられなかったりと、声なき声が多く存在していることを知りました。そのため、今回ツアーに参加することで、権利を侵害された子どもたちと交流し、自分の見えていない部分を少しでも知り、学び、何かアクションにつなげたいと思いました。
ツアーを終えての感想
貧困や性暴力などの社会問題は、日本での学習や生活の中でも多く耳にする言葉でしたが、私はそれらの言葉に対して、あまりにも大雑把な定義でしか理解していませんでした。しかし、今回のツアーでのたくさんの人との交流や体験を通じて、それらの社会問題の言葉の裏にある 一人ひとりの生活や、その中で抱える辛い思いや不安といった感情に触れることができ、どのような社会問題がどのような形で存在しているのかを知ることができました。また、ツアーを通じて、権利を侵害されているたくさんの子どもとも出会い、すべての子どもが生きやすい社会と現状の大きいギャップを痛感し、改めて、すべてのおとなと子どもが子どもの権利を理解し、その権利が守られることの必要性を感じました。
そして、一緒に7日間を過ごしたメンバーと学びを深めることができたことも印象に残っています。毎日、宿泊所に戻ったあと、みんなで振り返りをしたり、布団に入りながら、自分が感じたことや考えたことを共有・議論したことで、自分の気持ちを整理できたり、新しい視点を得られたり、アイデアを発展させたりすることができました。
フィリピンでのスタディーツアーでは、たくさんの社会問題を自分の目で見て、そして全身で感じ考えることができました。でも、ここで出会った貧困や家庭内暴力などの問題は、フィリピンや他国だけの話ではなく、日本にも、自分の周りにもたくさんあって、だからこそ、ツアーを通じて学び考え成長した今の自分なら、今まで見えていなかった部分に少しでも気付いて手を差し伸べられるのかもしれないと思います。
今自分にできること・やってみたいアクション
私は、この7日間で経験したことを家族や友達に伝え、また新聞投稿などを通じてより多くの人に発信していきたいと思います。アクションためのファーストステップである「知ること」を共有することで、みんなで一緒に問題について考え、そしてアクションの輪を広げたいからです。私は、このツアーの中で参加者のメンバーと気持ちや考えを共有したことや議論したことを通じて、一人ではなく、みんなで一緒に考えることの安心感とワクワクをたくさん感じました。私はまだ、途上国の人を救うため、社会問題を解決するためのアクションを考えている途中です。だからこそ、学びながら、そしてそこにいる一人ひとりの生活を想いながら、少しずつでも一緒に考える人の輪を広げていきたいなと思います。
はんな/高校生
ツアーに参加した理由・目的
高校に入ってから、よりSDGSについて探求する場面が増える中で、表面上は理解したように思っているけれど単語でしか社会問題を見れていない気がして、実際に目で見たいと思ったからです。また、日本で生活しているだけでは知り得ない世界で起きている問題を、知らないフリをしてこのまま生きていくのは同じ時代に生きている人間として違うと思いました。このツアーに参加することで、ほんの一部だけど世界の現状と本気で向き合ってみたかったから参加しました。
ツアーを終えての感想
最高なメンバーと出会え、知らなかった世界の現状を自分の目で見て感じれて、こんなに素敵なツアーは他にないと思えるくらい、参加して良かったという気持ちです!
性被害や虐待にあった子どもたちの経験を伺ったのが最も印象的でした。同じ世代の子どもたちの辛い過去を、今まで何も知らずに生きていたことにもどかしさを感じ、私たちが聞いたこの話を私たちで終わらせてはいけない、より多くの人に知ってもらうべきだと感じました。
また、ツアーを通してチャレンジ精神を学べました。初めは、あまり英語が話せないので伝わるかわからないと思い、自分から話そうとしませんでした。ですが、同じメンバーが積極的に英語を使って話す様子を見て、伝わらなくても一度自分から話してみようと思えました。実際に、スラムでは自分からたくさん話しかけることができ、違う文化の方々と話せてとてもいい経験になりました。今ではたくさん話せて本当に良かったと思います。これから様々な経験をしていく中で、このツアーで得たチャレンジ精神は活きていくと確信しています。
今自分にできること・やってみたいアクション
今回のツアーでたくさんの海外の子どもたちと出会い、触れ合いました。その中で、子どもたちは私達に日本語を聞いてくる機会が多く、学習意欲を感じました。ですが、学校に行けていない子どもがいることをこのツアーで身にしみて感じました。学校が給食を出すと、給食を目的に学校に来るようになる。けれど、給食費用が足りていないという話を聞きました。少しでも学校に行ける人が増えるように寄付したいと思うようになりました。自分の好きなことでないと飽きてしまうと思うので、好きな刺繍を作って売り、その売上金を教育機関へ寄付したいです。また、今回のツアーで見た子どもたちの楽しく遊ぶ様子や景色などを刺繍にし、子どもが教育を受けられていないという現状をより多くの人に知ってもらいたいです。
スタディツアーに参加することを迷っている人へのメッセージ
私もギリギリまで迷って参加することを決めました。今では参加することを決めた自分を心から褒めてあげたいです!このツアーでは、かけがえのない最高のメンバーに出会えたし、一生忘れない宝物になりました!絶対に参加するべきだと、私は思います。
ダラン優那/大学生
ツアーに参加した理由・目的
私のバックグラウンドも関わってくるから。両親はフィリピン人でありながら私は日本で生まれ日本で育った。10歳のときには家族全員でフィリピン国籍を棄て、日本国籍になった。そのため、フィリピン居住経験がない私はフィリピンの情勢について質問されると困り果てることも少なくない。なのでフィリピン社会の実態を説明できるようにしつつ、実践的に国際関係分野の学びを深めたいと思い、スタツアに参加した。
ツアーを終えての感想
フィリピン人の私でも新鮮な旅をフィリピンで味わった!いつもは両親の実家へ帰省(=観光目的)するが、今回は観光とは違う面で思いっきり学んだ。新たな目的で旅するという意味で新鮮だった。
一番印象に残っていることは途上国であっても人々が明るく生きていること。「日本は飲める水道水や電車などで恵まれている」といわれるが、フィリピンだって「フレンドリーさや現地にしかないような食べ物で恵まれている」じゃないか。「恵まれている」の基準なんてないし、諸国で比較するものではないということを学んだ。
今自分にできること・やってみたいアクション
私は今年で20歳なので、バースデードネーションを企画しています。支援先ももちろんルーツであるフィリピン。スタツアを通じて主に教育面を支援したい気持ちが溢れました!
事務局からの追記:優那さんのバースデードネーションのページが早速立ち上がりました!寄付受付期間は2024年6月15日-7月31日とのことです。ぜひお祝い・応援お願いいたします。
https://syncable.biz/campaign/5906
スタディツアーに参加することを迷っている人へのメッセージ
発展途上国に行ったことあってもなくても、社会課題について学ぶ意欲が高いならこのツアーに参加すべし!!!
次回開催「フィリピンスタディツアー2024夏」
フィリピンスタディツアー2024夏 子どもふれあい、国際協力について考えるたび
日程:2024年8月1日(木)〜7日(水)/6泊7日
場所:フィリピン(マニラ/オロンガポ)*成田発着
対象:中学生以上 *25歳以下優先
旅行代金:304,000円 *旅行代金に含まれない費用がございます。詳細はウェブサイトでご覧ください。
割引:早割-5月15までのお申し込みで5,000円引き *併用不可
きょうだい割-同一住所のご家族2人以上のお申し込みでそれぞれ5,000円引き *併用不可
募集人数:18名(最少催行人数8名)
締め切り:1次締切-5月15日(水)24時、最終締切-6月11日(火)24時