3/15国連防災会議で被災地の子ども達の声を届けました

3月15日に開催された国連防災会議パブリックフォーラムでフリーザ・チルドレンもイベントを開催しました。当日集まった100名以上の参加者に対して、東日本大震災で被害を受けた子ども達の生の声を届けました。

 

 

【日時】 3月15日(日曜日)10時~12時

 

【会場】 TKPガーデンシティ仙台勾当台 3階 ホール3(定員100名)

 

【主催・協力】 尚絅学院大学、認定NPO法人JKSK女性の活力を社会の活力に、相馬高校放送局、特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン

 

【協賛】株式会社チャンピオン美容室

 

 

1 フリー・ザ・チルドレンとイベント主旨の紹介

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スタッフのフェイスからフリー・ザ・チルドレンの活動紹介と共に、「今日のイベントを一人ひとりにできることを見つけて、アクションを起こすきっかけにしてほしい」と音楽とラップを交えて訴えました。

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2 相馬高校から作品説明と作品上映

 

東日本大震災(福島原発事故)の影響を、福島県立相馬高校放送局の高校生が正面から見つめた作品を上映しました。それらの作品は、第60回NHK杯全国高校放送コンテストでも優秀賞(「相馬高校から未来へ」)を受賞し、多くの人々に福島県の実情を伝えています。

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作品の中では、東日本大震災の被災地の普通の女子高生が、原発事故による放射線被害で自由を奪われた「憤り」の感情がダイレクトに表現されてます。「誰かお願いです。 私の話を聞いてください。」「子どもの訴えを無視しないでください」「いまある現状を忘れないでください」「ねえ、私の目を見て答えてよ」「ほら、こんなに叫んでも結局届かないんだよ」「でも、私たちは今を精いっぱい生きることしかできない。放射能なんて怖くない。ほんとうは怖いけど、何が何でも楽しく生きてやる。だって、女子高生だもん」という一つ一つのセリフが胸に突き刺さります。高校生の視点で、震災後の福島の現実とそこに渦巻く感情ををありのままに表現したこの作品は、ニュースでは見えてこなかった福島の人々の「心の中」が表現されているように思いました。同じ日本に住む私たちは「被災した福島の人々の心に寄り添っているだろうか」とあらためて考えさせられました。

 

 

3ユースの声を聞こう

 

相馬高校で福島の現状を表現した演劇の脚本演出担当者と元相馬高校放送局長の大学生、現役の相馬高校放送局の高校生、宮城でグループを立ち上げ「被災地の実情を、高校生の視点で、高校生の声で伝える」活動をしている佐藤望叶さん(高校2年生)、震災を機に社会のためにアクションを起こし、様々な団体に関わっている山田耕太郎くん(高校1年生)が登壇し、震災を経験した子ども・若者は、今どういう思いなのかを語りました。

(登壇者の一人 山田耕太郎くん)

 

 

自ら被災し苦しみの中にある中で、自分にできることを見つけて活動してきた彼ら。

 

その当事者である彼らは、

 

「高校生の中にも復興に向けて頑張っている人がいる。もっとそういう人を知ってほしい」

 

「子ども・若者も受け身ではなくて、自分に何ができるかを考えなければならない時がきている」

 

と訴えかけました。

 

 

このイベントは、「子どもだからこそできることがある」というフリー・ザ・チルドレンが発信し続けてきたメッセージの意味をあらためて考えさせられたイベントでした。彼らの真直ぐな一言一言が、大人が忘れかけていた事、考えもしなかった事を、考えるきっかけをくれたように思います。

 

 

 

 

これからも、フリー・ザ・チルドレンは「子どもや若者は助けられるだけの存在ではなく、自身が変化を起こす担い手である」という考えを大切にし、東日本大震災の被災地の支援を続けて行きます。

 

 

今後ともご協力をお願いいたします。