ユースアンバサダーのスピーチ(第1回)(グローバルフェスタ2019スペシャルステージイベントより)

9月29日にお台場で開催された、「グローバルフェスタ2019」2日目のスペシャルイベント
「WE Day Japanプレイベント YOUTH CAN CHANGE THE WORLD!若者が世界を変える!」
に登壇した、4名のユースアンバサダーのスピーチ内容を記載します。

壇上では、ソーシャルアクションや想い、活動の原点等について、
彼・彼女達自身の言葉による、渾身のスピーチを披露しました。

今回は第1回として、
加藤 優弥(かとう ゆうや)さん(18歳)のスピーチをご紹介します。

初めまして。WE Day Japanユースアンバサダーの加藤優弥と申します。
今日は、僕が今まで行ってきた活動と、活動に対する想いについて
お話しさせていただきたいと思います。

僕は、解決したい社会問題とは何かといわれると、正直分かりません。
僕は今まで、1つでも多くの心と命を繋げていきたいと思い、活動してきました。
それは、ジェンダー問題だったり、動物愛護だったり、不登校問題だったり、
難民問題だったりetc… 多岐に渡ります。

SDGsで言うならば、10番の「人や国の不平等をなくそう」、
16番の「平和と公正をすべての人に」という目標が、
僕の行ってきた取り組みに近いと思います。

僕がSDGsの中で一番重要だと思っているのは、
「誰一人取り残さない」という理念・志だと思います。
ここで、僕が今まで行ってきた活動から、LGBTについてお話したいと思います。

LGBTとは、
L:レズビアン
G:ゲイ
B:バイセクシャル
T:トランスジェンダー
を表している言葉です。

僕は、LGBTの当事者ではありませんが、
支援者(事務局補足:LGBTの理解・支援者のことをアライと言います)という立場で
活動に参加してきました。

具体的に何をやってきたかというと、like youという団体で、映画の上映会を行ったり、
イベントでワークショップを行ったりすることで、身近にいるLGBT当事者への
理解を深める活動を行ってきました。

ワークショップを行うと、参加者の方から
「実際には何に困っているの?私たちに出来る事って何だろう?」
「LGBTって聞いたことあるけど、詳しくは知らないなぁ」
という声をよく聞きます。

しかし、ワークショップが終わった後では、実際に、具体的にどんな事に困っているのか、
アライという立場を表明する事で、LGBT当事者の方へ誰でも寄り添える事を
理解してもらう事ができ、LGBTへの啓発活動を深く行うことができています。

この様に、僕はこれまで様々な社会問題に取り組んできました。
活動するきっかけになったのは、僕自身、いじめや不登校を経験しているからです。
乗り越えていく中で、自分と同じように苦しんでいる人や悩んでいる人を助けたい、
そう強く思うようになりました。

動物であれば、虐待や多頭飼育崩壊で人間に傷つけられ、棄てられ、
人間に恐怖心を抱いてしまった犬や猫を見てきました。
(事務局補足:猫など、野生生存率が低いために繁殖力が高い動物を、
去勢せず複数飼うことで過剰に繁殖し続け、飼い主の手に負えなくなる状態を
多頭飼育崩壊と言います。何十・何百頭分ものお手洗いの処理・餌の用意・去勢が
追い付かない事で衛生環境の悪化、共食い(カニバリズム)、近親交配等、
人も動物双方にとって危険で重大な問題に発展してしまいます。)

そして、活動をしていく中でSOSを僕に伝えてくれた方々は、
虐待を受けていたり、首を吊り死のうとしていたりする事もありました。
焼かれた手や、リストカットなどの自傷行為等は、
僕の心の記憶の中に鮮明に残っています。

ですが、僕はこれからも立ち止まることなく、一つでも多くの心と命を繋げていくために
1つでも多くの心にHUGするために、全力で活動していきます。

最後に、僕は世界は変えられると信じています。
また、来年のWE Day Japanでお会いできる事を楽しみにしています。
ご清聴ありがとうございました。