自殺問題
Last Updated:2024年3月29日
日本の若者の死因で最も多い「自殺」
じつは日本は、先進国7カ国(G7)のなかで、断トツで若者の自殺が多い国です。
以前は、日本の自殺者の年齢層は中高年が多く、特に男性が多いのが特徴でした。最近はさまざまな対策や社会の風潮の変化により中高年の男性の自殺率は減ってきていますが、一方で、近年は若者や女性の自殺が増加しています。
若者の自殺の原因で最も多いのは、学校での問題です。これには、いじめや人間関係、成績不振などが含まれます。特にいじめが原因で不登校となるケースは、自殺に最も繋がりやすいと言われています。
この問題の解決にむけ、政府や自治体、NPOなどにより、学校にスクールカウンセラーや専門家の配置、SNSを活用した相談事業など、さまざまな取り組みが行なわれていますが、未だ課題が多く残されています。
また、コロナ禍における女性や若者の自殺率の増加や、学生のうつ病の増加も問題となっています。
知っていますか?
- 2023年の日本国内での自殺者数は2万1,837人おり、そのうち19歳以下は810人、小中高生は513人(過去最多だった2022年の514人に次ぐ第2位)でした。
- 2023年にうつ病で自殺した人は4,361人、うつ病、統合失調症、アルコール依存症、薬物乱用、摂食障害、その他の精神疾患による自殺者数を合計すると7,534人でした。
- 日本の18~29歳の若者のうち、約45%が希死念慮経験(死にたいと思ったこと)があり、約19%(ほぼ5人に1人)が自殺未遂・自殺準備(遺書を書くなど)の経験があります。(2022年11月)
(引用)
・警察庁「自殺統計」(2023年・P.4、5、16)ほか
・日本財団「第5回自殺意識全国調査」(詳細版はデータ上のP.56・図表77最上段)
もっと詳しく知るには
以下のページなどを参考に、日本における自殺問題について詳しく学んでみよう。そして、この問題を解決するためにできることを考えてみよう!