自殺問題

日本の若者の死因で最も多い「自殺」

じつは日本は、先進国7カ国(G7)のなかで、断トツで若者の自殺が多い国です。

以前は、日本の自殺者の年齢層は中高年が多く、特に男性が多いのが特徴でした。最近はさまざまな対策や社会の風潮の変化により中高年の男性の自殺率は減ってきていますが、一方で、近年は若者や女性の自殺が増加しています。

若者の自殺の原因で最も多いのは、学校での問題です。これには、いじめや人間関係、成績不振などが含まれます。特にいじめが原因で不登校となるケースは、自殺に最も繋がりやすいと言われています。 

この問題の解決にむけ、政府や自治体、NPOなどにより、学校にスクールカウンセラーや専門家の配置、SNSを活用した相談事業など、さまざまな取り組みが行なわれていますが、未だ課題が多く残されています。

また、コロナ禍における女性や若者の自殺率の増加や、学生のうつ病の増加も問題となっています。

知っていますか?

  • 2020年の日本国内での自殺者数は2万919人おり、そのうち19歳以下の未成年は707人でした。(2020年 警察庁)

  • 日本の18〜22歳の若者のうち4人に1人が自殺を本気で考えたことがあり、10人に1人が自殺未遂を経験したことがあります。(2019年 日本財団)

  • 新型コロナウイルスの影響で、自殺者数は全体で3.7%増え、特に女性の自殺者が急増しました。(2020年 警察庁)
  • コロナ禍の大学生の44%にうつ病の可能性があるとの調査結果が出ています。(2020年 ジャパンイノベーション)

 

もっと詳しく知るには

以下のページなどを参考に、日本における自殺問題について詳しく学んでみよう。そして、この問題を解決するためにできることを考えてみよう!