子どもの貧困
「貧困」は日本でも起こっている
開発途上国で多くみられるような、毎日の食べるものや住む場所に困っているような貧しい状況を「絶対的貧困」と呼びます。これに対し日本では、「相対的貧困」の中にいる子どもたちがたくさんいます。
相対的貧困というのは、その国や地域の水準の中で比べた時に、大多数よりも貧しい状態にあることをいいます。実際に、家庭の経済的な理由で修学旅行に参加できなかったり、道具をそろえられないために部活動を続けられない子どもが多くいるのです。
また、貧困によっておこる学力格差、教育格差は深刻な問題です。現在日本の子どもたちは、塾などの学校以外の場所で教育を受ける機会が多くなっています。しかし、貧困家庭では普段の生活をやりくりするのに精一杯です。
貧困によって起こる教育の機会や経験の差は、やがて自信の喪失にもつながり、心身ともに健やかに成長することが難しくなってしまうことがあります。
知っていますか?
- 日本の子どもの約7人にひとり(14.9%)が貧困状態にあります。(2015年 厚生労働省)
- 日本の子どもの貧困率は先進国の中で最悪の水準にあり、1980年代から上昇傾向にあります。(2020年 厚生労働省)
- 経済的な理由で塾や習い事をあきらめた家庭は68.8%にものぼります。(2017年 日本財団)
- 全体の大学進学率が73.2%なのに対し、生活保護世帯の大学進学率は半分程度の33.1%まで落ち込みます。(2018年 厚生労働省)
もっと詳しく知るには
以下のページなどを参考に、日本における子どもの貧困問題について詳しく学んでみよう。そして、この問題を解決するためにできることを考えてみよう!