共生社会を阻むもの
みんなが生きやすい社会にするために
社会には、さまざまな人々がいます。一人ひとり、違います。
障害のある人、日本語が母国語ではない人、女性、男性、それ以外の性、おとな、子どもなど、年齢、文化、性別、国籍、身体能力など、一人ひとりが持つ性質はそれぞれ異なります。
「共生社会」は、そういった多様な人々が、分け隔てなく「共に生きる」ことができる社会のことです。
それは、どんな状況や状態の人も、声をあげることができ、その声が聞かれ、参加することができる社会です。
より良い社会を築くには、そのような多様性を認め合い、「共生」することが大切です。しかし現在の日本社会には、未だ多くの課題が残されています。
例えば、外国人に対する差別の問題。近年、日本に住む外国人の数は増えています。しかし彼らの中には、「外国人だから」「日本語が話せないから」といった理由で部屋を借りられなかったり、日本語が話せても国籍を理由に仕事が見つかりにくい、といった現状があります。
また、さまざまな障害のある人への差別も深刻です。十分な能力があっても就職がしにくかったり、部屋を借りられなかったり、障害を理由に不当に賃金を下げられてしまうといったことが実際におこっています。
学校でも、外国にルーツをもつ子どもや障害のある子どもたちがいじめにあったり、十分な教育を受けられない環境に置かれてしまうことがあります。
このような差別がおこってしまう原因の一つは、相手をよく理解していないこと。差別意識、偏見をなくすためには、まずは相手を知ることが重要です。
知っていますか?
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2019年の日本で暮らす外国人の人口は過去最高の287万人でした。(総務省 2020年)
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日本に住む外国人の3割が、差別発言をされたことがあります。(総務省 2020年)
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障害者への人権侵害に関する事件は毎年約300件おこっています。(法務省 2019年)
もっと詳しく知るには
以下のページなどを参考に、日本における差別などの課題について詳しく学んでみよう。そして、この問題を解決するためにできることを考えてみよう!