過疎化

過疎化は過疎地域だけの問題ではない

人口が急激に減少し、地域住民の生活機能を維持できない状態を「過疎(かそ)」、その状態が悪化していくことを「過疎化」と言います。現代の日本では、政治、経済、文化、そして人口の全てが東京といくつかの大都市に集中しており、地方では特に若者の人口が減少しています。

人口が減ると、市町村の税収が減り、教育、医療、福祉などの行政サービスの質が低下してしまいます。すると、若者は、より良いサービスや仕事を求めて都市部へ流れていき、さらに過疎化が深刻化してしまうのです。

過疎地域のほとんどが農業や漁業、畜産業などの第一次産業を担っており、食料の供給などを通じて都市部の人々の生活を支えています。そのため、過疎化の問題は決して過疎地域だけの問題ではなく、都市部にも大きく関わる課題です。

 

知っていますか?

  • 過疎地域とみなされる市町村は、全国の市町村の約5割にあたります。(2020年 総務省)
  • 65歳以上が人口の50%以上を占める地域は「限界集落」と呼ばれます。
    過疎地域にある6万3237集落のうち、限界集落が占める割合は32.2%です。(2020年総務省)
  • 過疎化地域全体の平均人口は、2050年には半減すると言われています。(2014年 総務省)

 

もっと詳しく知るには

以下のページなどを参考に、日本の過疎化の課題について詳しく学んでみよう。そして、この問題を解決するためにできることを考えてみよう!