デートDV

2人の間だけの問題ではない

デートDVとは、カップル間で起こる暴力のことです。暴力といっても、からだを傷つけることだけではありません。パートナーに対して暴言をはいたりバカにしたりする言葉の暴力や、交友関係を激しく制限する、LINEをチェックするといった心の暴力、お金を要求されたりデート代を全て払わせるなどの経済的な暴力、性的行為の強要や避妊の不協力などの性的暴力も、すべてデートDVに含まれます。

デートDVが起きる原因はさまざまですが、一方が他方に言い返せないなどパートナー同士が対等な関係でないことや、「愛情や理由があれば暴力をふるってもいい」「自分が悪いから暴力をふるわれても仕方ない」といった『時には暴力が必要』という考え方があったりすることなどが大きな要素となっています。どんな状況においても、暴力は解決策でも愛情でもなく、許されることではありません。

また、育ちの中で「男は強く」「女は大人しく」というような概念をうえつけられていることもDVの原因となると言われています。教育や社会の価値観が、この問題に大きく影響しています。

大人だけでなく中高生のカップル間にも、デートDVは頻繁に起きています。

もしパートナーが暴力をふるってきたり、傷つけられる言動が繰り返される場合、どんなに好きな相手でも、「いや」「やめて」と伝える勇気が必要です。また、DV被害を受けた人が一時的に避難できる「民間シェルター」という施設や、匿名で相談できる電話窓口などがあるので、緊急時や悩んでいる時には助けを求めることが大切です。
 

知っていますか?

  • 「交際相手がいた(いる)」という人のうち、パートナーからDVを受けた経験のある人の割合は、男性8.1%、女性16.7%でした。(2021年 内閣府男女共同参画局)
  • 約4人に1人は配偶者からDV被害を受けたことがあります。(内閣府男女共同参画局 2020年)
  • DV被害を警察に相談している人の約80%が女性ですが、近年は男性へのDV被害も増加傾向にあります。(警視庁 2020年)

 

もっと詳しく知るには

以下のページなどを参考に、日本における子どもの貧困問題について詳しく学んでみよう。そして、この問題を解決するためにできることを考えてみよう!