フィリピン ミンダナオ島学校修繕プロジェクト
フィリピン ミンダナオ島 学校修繕&トイレ設置プロジェクト
ミンダナオ島
フィリピンの南にあるミンダナオ島と、周辺諸島地域に暮らす約1,400万人以上のうちの40%が1日2ドル以下で暮らしており、フィリピンの中でも最も貧しい地域のひとつと報告されています。
ミンダナオ島には、古くから先住民族が暮していましたが、スペインによる植民地支配や、外部から移住してきた人々によって住みやすい土地を奪われ、先住民族は山奥へ追いやられるようになりました。山奥でも伝統を守り、自分たちの土地制度で猟や農業などで自給自足の生活をして暮らしていました。
しかし、その豊かな土地を狙い、鉱山開発やプランテーション(大農園)経営者などが侵略を始めました。フィリピン政府は企業と結託し、鉱山開発や大規模農園開発を進め、地域の人々は安い賃金で搾取されたり、子どもは児童労働に従事させられたりしているケースがあります。
先住民族の家
ミンダナオ島の学校修繕へのこれまでの取り組み
FTCJは設立当初(1999年)から、フィリピンの貧困問題解決と自立に向けた支援を行ってきました。現地のパートナーNGOから、フィリピンの先住民族の学校を修繕してほしいという声があがり、このミンダナオ島の学校がぼろぼろ、トイレも使える状態ではないため、で早急に修繕したほうが良いということがわかりました。
「政府からの支援が届かず、置き去りとなっている先住民族の地域を応援したい」と思い、FTCJでは、ミンダナオ島への支援を始めました。
これまで、FTCJユースメンバーが、チョコレートを企画販売し、その収益で、フィリピン盲学校の修繕や紛争被災地の子どもたちの教育支援などのプロジェクト実施をしてきたのですが、今回は、この収益をミンダナオ島の学校修繕のために使おう、ということで進めてきました。
修繕には250万円でチョコレートプロジェクトの収益を充てても資金が不足していたためクラウドファンディングを行い、たくさんの方々からあたたかいご支援をいただきました。
しかし、トイレ設置のための資金は集まっておらず、資金調達を引き続き行っています。
みなさんのご支援を届ける学校と子どもたち
ここは、ミンダナオ島ダバオ市にある、先住民族の子どもたちが通う学校です。
元々は、先住民族が暮らすコミュニティには政府の支援が届かず、学校・医療機関、ガス、水道、電気等のインフラが整備されていませんでした。
約20年前、カトリック系の民間団体が子どもが教育を受けられないことを問題視して小学校を建設し、毎年40人程度の子どもたちが教育を受けられるようになりました。ここを卒業すると、小学校を修了したことが認定されます。
この民間団体は、カトリック系の教会での寄付や、運営しているダバオの大学授業料の収益で、現在も学校の先生を派遣し学校を運営しています。しかし、日々の運営で手いっぱいで、インフラ整備や、学校設備の修繕まで資金調達をする余裕がないというのが実情です。
◼︎ 授業
学校は、小学校には約3人先生が在籍し、月曜日から金曜日まで授業があります。毎朝7時20分集合、7時45分スタート。11時半まで午前中の授業で、午後の授業は13時~16時までになります。ランチは基本的には各自、自宅に帰り食事を食べてまた午後の授業に戻ってきます。(家が遠い子はランチを家から持参する)
授業は、フィリピン語、英語、算数、理科、社会、体育などを学んでいます。
時間割 (日本の小3・4に相当する学年)
7:20-7:45 国旗掲揚式
(日本でも運動会等の開会式・閉会式の式次第に国旗を揚げ降ろしする枠があり、それに相当するものと思われます)
7:45-8:00 ホームルーム(日本の「学活」に相当)
8:00-8:45 英語
8:45-9:30 フィリピン語
9:30-9:45 15分休み
9:45-10:30 理科
(10:30-11:25 集会等の全校行事など)
11:25-13:00 昼休み
13:00-13:45 社会
13:45-14:00 15分休み
14:00-14:45 算数
14:45-15:30 補習
15:30-15:45 ホームルーム
15:45-16:00 国旗収納式
◼︎ 学校の状態
校舎が建設されて約20年が経ち、老朽化が進んでいます。壁が倒れそうになっていたり、屋根が錆びつき床や壁には穴が開くなど修繕が必要な状況ですが、資金不足で手入れがされておらず、天井からは雨漏りがしたままになっています。
この地域は一年の半分が雨期の為、授業を継続できない日もあります。
雨に濡れて子どもたちの健康面にも悪影響があり、安全面・衛生面等で授業に大きな支障をきたしています。
土台の柱から腐食。教室が穴や段差だらけ
柱は白蟻に食べられてボロボロになり、簡単に崩れたり折れたりしている。歩けば校舎がガタガタ揺れ、倒壊寸前。壁、扉、窓のブラインドが朽ちて、うかつに触れば外れたり壊れたりしてしまう状況で子どもが怪我をする危険がある。
屋根・壁に穴
屋根が錆びて穴があき、1年の半分が雨季である現地では教室への雨漏りが日常茶飯事。授業中に壁の穴から雨風が入ってくるため、雨が降ると授業が出来ず休講/休校になることも。
トイレ
学校の敷地にある生徒用のトイレは、壊れていて全く使うことができず、現在は教員
しかし、その教員用のトイレも、写真の様に床がひび割れ、壁のブロックのつなぎ目がもろく、ビニールでカバーしていますが、「壁が倒れてくるのではないか」と、恐る恐る使っている状態です。
熱帯雨林のため高温多湿、校舎内は水浸し、それでいて冷房もトイレも水道もない大変不衛生な状態で、子どもたちが体調を崩して欠席。教育から離れていくことに。
子どもたちは常に事故・怪我の危険と隣り合わせで授業を受けています。先住民族の子どもたちが、安心・安全に学校で質の良い教育を受けられるよう、校舎の修繕支援事業を実施したいと思います。
本プロジェクトでは、みなさんのご支援をいただき、害虫に強い柱に変え、土台をより頑丈なコンクリートにしたり、雨がふきこまない屋根に変えたり、安心して使えるきれいなトイレを設置することで、子どもたちが安心・安全で衛生的な新しい教室で授業を受けられるようになります。
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