インド・西ベンガル州農村支援

西ベンガル州の農村を包括的に支援しています

西ベンガル州は洪水など自然災害が多く、村人の多くは土地を所有せず季節労働者として農業に携わっているため収入の不安定な家庭が多く、子どもたちが路上生活や児童労働を強いられていたり、人身売買の被害にあうことも少なくありません。また、児童婚をさせられたり、労働のために遠くへ売り飛ばされてしまう子どもも多く見受けられます。

このような課題を抱える西ベンガル州の農村の子どもたちや村の自立を応援するため、現地パートナー団体と協力し、さまざまな分野での支援をおこなっています。
 

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西ベンガル州でおこなっている支援のかたち

コミュニティの貧困や児童労働の課題に取り組むため、西ベンガル州の貧しい農村部に学校を設立し、貧しい家庭の子どもが学校で勉強できるよう、地元の自治団体と協力して運営しています。また、学校の運営以外にも次のような活動を行っています。

  • 農村部の子どもたちが学校に通えるようになるための地域住民への収入向上プロジェクト
    (ヤギや牛などを提供し、家畜で安定的な収入を得るスキルを伝えるなど)
  • 食料や生活物資の提供(緊急支援)
  • 親に教育の大切さを理解してもらうための保護者へのワークショップ
  • 学校での健康調査や健康に関する子どもたちへの教育
  • 村の青年や大人への職業訓練
  • 教育の質を向上させるための教師へのトレーニング
  • 村のリーダーに向けた、法律の勉強会 など

 

現在おこなっている主な活動

収入向上支援

ヤギなどの家畜の提供

家庭の生計維持・収入向上の支援として、家畜の提供、飼育のトレーニングなどを行なっています。中でも家畜としてのヤギは、子ヤギやミルクは売ることにも使え、また家族にとっても栄養補給にもなるので、とても大きな存在となっています。

家庭にヤギを配り、そのヤギを育てて繁殖できるようにしたり、乳をとるスキルを学ぶ研修や学習会を開いたり、親たちのヤギの飼育に関する自助グループを結成し、村人同士で助け合える仕組みをつくり、グループの運営の仕方についても伝えています。そうすることで、子どもの労働に頼らず収入をえられるように応援しています。また、ヤギの乳は栄養に優れ、家族の健康を支えることも伝えています。

 

緊急支援

食料、生活物資の配布

コロナ禍の影響の長期化で村人は困窮しており、生き延びるために子どもたちを家事手伝いなどの働きに出してしまうケースが増えるなど、今まで以上に貧困が深刻化しています。村での食料や生活物資の不足が深刻となったため、緊急支援として、定期的に食料の配布や生活物資の支給などを実施しています。

 

ケースストーリー

インド カモダ村

モハニは、インドのカモダ村に住む女性です。

モハニは、3人の子ども全員を生後間もなく亡くしてしまいました。
しかし、今ではこの小さな村の”ゴッドマザー”として、村の子どもたちに学校に通うように促し、子どもたちを応援しています。

子どもたちは優しいモハニが大好きで、彼女がお世話をしているヤギのおいしいミルクだけでなく、笑顔が素敵なモハニに会えるのをいつも楽しみにしています。

モハニは字を読むことができません。それでも、積極的に地域のリーダーとして活動し、ヤギ飼育プロジェクトを通じて、村の女性の収入向上を支えました。
このプロジェクトで村の女性たちに60匹のヤギが配給され、ヤギを適切に世話するためのトレーニングが実施されました。そして、モハニがヤギとミルクの売上金を毎月口座に預金する担当となり、村の女性たちは「所得を自分たちで管理できるようになり、尊厳のある生活を送ることができるようになった」と言います。

それに加えて、彼女は夫の農業の改善にも尽力しています。夫婦で生産性や農地を改善させるためのトレーニングを受け、その結果、より多くの穀物が収穫できるようになりました。

モハニの素晴らしいリーダーシップの下、カモダ村はこれからも素敵な村として輝き続けていくに違いありません。
 
 

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