ニカラグア
美しくも貧しい中米の国
ニカラグア共和国は中央アメリカで最も大きな国ですが、西半球において、ハイチに続く2番目に貧しい国です。
そして、教育、就業機会、公衆衛生や医療インフラの不足といった、多くの課題に直面しています。天然資源および人的資源展開への可能性が高いにもかかわらず、実質的な 経済成長と改善は未だ見られないのが現状で、全人口のおよそ4分の3は1日につき2ドル未満で暮らしています。
知っていますか?
25.9%
ニカラグアでは、10歳から17歳の子どものうち、25.9%の子どもが経済活動を行っています。(ILO, 2012)
6.7年
ニカラグア人が学校へ通う年数の平均は6.7年です。(UNDP, 2018)
77.9%
ニカラグア人で文字の読み書きができるのは82.8%です。(CIA World FactBook, 2015)
フリー・ザ・チルドレンの取り組み
支援の目的
①農村地帯におけるコーヒー豆とサトウキビ畑で児童労働に従事している子でもたちに、十分な教育機会を創出し、また学習を阻害する環境を改善することで、彼らの持続可能な未来を実現します。
②生徒数に対して十分な教室のスペースが無い学校や、適切な学校の部屋容量または荒廃した校舎など、学習空間の向上・改善に尽力します。
③貧困を削減、コミニュティの自立を促します。
村の自立を応援するプログラム(Adopt a Village)
貧困を生み出す要因は、複数あります。ですから、貧困を解消するための解決策は一つではなく、様々な側面から同時に支援活動を行うことが大切だとフリー・ザ・チルドレンは考えています。
そこで、わたしたちは貧困地域の人々が生きるために必要な基本的ニーズ(衣食住、教育、保健、労働)が満たされ、子どもが教育を受けられるよう、「5つの柱」を軸とした、村の自立を応援する支援プログラムを開発し、持続可能なコミュニティづくりに向けて活動しています。
ニカラグアでの分野別実施事業
■教育:校舎の建設と復旧、図書館の設置、教室内に家具と教科書の設置
■水と衛生:浄水システムの管理、手洗い場の設置、トイレの設備、飲料水と公衆衛生に関する教育
■保健:住民の意識を高めるワークショップの開催、遠隔地の診療所の設備
■収入確保:金融リテラシー・トレーニング、リーダーシップ・スキルの開発
■農業と食料:学校庭園の設立、キッチンの整備