WE教育プログラム

「WE教育プログラム」は、子ども・若者一人ひとりが社会問題を自分ゴトとして捉え、問題解決に向けたアクションを起こせるようにフリー・ザ・チルドレンが開発したサービス・ラーニング(※)教育プログラムです。

※サービス・サーニングとは、社会科教育学専門の筑波大学唐木清志教授によると、「地域社会の課題解決を目指した社会的活動(サービス活動)に子どもを積極的に関与させ、子どもの市民性(シティズンシップ)を発達させることをねらいとした1つの教育方法」を意味します。

「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、地域社会や国際社会の課題解決のための社会的活動を、4つのステップ+6つのアクションで実践することができるようデザインされています。

 

「WE 教育プログラム 」は誰のため

「WE教育プログラム」は、基本的には、学校の先生や団体の指導者など教育関係者を対象にしたプログラムですが、無料のWE Schoolsに登録することで、どなたでも「WE教育プログラム」を実践するための教員(指導者)向けの手引き、授業用資料などをご活用いただくことができます。

また、WE Schoolsに登録された方は、どなたでも長期休みに開催される学習体験会や教員(指導者)同士の意見交換会などに参加することができますので、ぜひご活用ください!

WE Schools登録ページへ

 

WE Schoolsに登録していなくても、個人でも、グループでも、学校でも、アクションを起こすためのキャンペーンキットをご利用いただくことはできるので、ぜひ、こちらもご覧ください!

WE アクションキャンペーン ページはこちらから

 

「WE 教育プログラム 」カナダから世界へ

WE教育プログラムは、カナダで開発された”WE Schools”(サービス・ラーニング教育プログラム)に基づき、これまでの日本での活動経験や他国での実践事例を加味して、グローバルシティズンシップ、子どもの社会参画、アクティブ・ラーニングといった要素を取り入れた日本向けの新しい教育プログラムです。 WE教育プログラムの基となっている「WE Schools」は、サービス・ラーニングを学校の授業で実践するために現在カナダ、アメリカ、イギリスなどの学校18,000校以上に導入され、教育現場で取り組まれています。

プログラムの多くは、「アクティブラーニング形式」で学ぶものであり、地域社会の課題を解決するために、児童や生徒(学習者)が持つ学問的な技能や知識を活用できるような場面を保証しながら進める社会的活動である、「サービス・ラーニング型教育プログラムの形式」をとっています。

2020年に施行される新指導要領では、「社会に開かれた教育課程の実現」に向けて、「学びを人生や社会に活かそうとするチカラ」や「学びの目標の明確化」をアクティブラーニング手法で実施することの重要性を挙げています。 

これに加え、経済産業省が2006年に提唱した「社会人基礎力」を構成する能力として「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力と12の要素があり、この力について知識を持ち、自覚的に取り組み、総合的に身に付けることが求められています。

まさにWE Schoolsはこの要素をすべて満たす内容となっています。

 

なぜ、いま「WE教育プログラム」なのか

国際社会が合意したSDGs(持続可能な開発目標)を達成するためには、各国政府の政策に頼るだけでなく、立場や年代に関わらず人々が協力し、大きな変化をもたらしていく必要があります。私たちフリー・ザ・チルドレンは、特に子どもや若者に影響を与える問題については、子どもや若者自身がその問題について知り、学び、解決に向けて行動を起こすことに意義があり、重要だと考えます。

しかし、日本青少年研究所による調査では、68.3%の日本の高校生が「自分が参加しても社会は変わらない」と考えており、内閣府の調査では、「自分自身に満足している」と回答した日本の15-25歳は、アメリカ86.0%、イギリス83.1%、に対し、45.8%と自己肯定感の低さが伺えます。また、近年10代以下の日本の子どもの自殺率は各年代の中で唯一増加傾向にあり、子どもの尊厳や権利が守られているとは言い難い状況です。

 

そこで、「WE教育プログラム」を通して、子どもや若者の自己肯定感や多様性を育むことをめざします。具体的には、「すべての子どもは生まれたときから一人の人間として尊重されるべき尊い存在である」ことや、人はみな違っているから素晴らしいこと、違いがあるからこそお互いに補い合い、協力し合うことでより豊かな社会になることを伝えます。そして、一人ひとりがかけがえのない存在であると同時に、多様な価値観や文化を尊重しあう存在であることにも触れていきます。さらに、学習者である子どもや若者に、「自分が関われば、社会を変えることができる」という自己効力感を育てます。本プログラムの最もユニークな点は、多様な考えや価値観に触れながら、自分自身を見つめ、自分の得意なこと、好きなことを活かしながらアクションを起こすきっかけを提供していくところです。

「WE教育プログラム」の4ステップ

WE教育プログラムは、サービス・ラーニングを4つのステップで実践するようデザインされています。

4つのステップ
1 取り組みたい問題を決定し理解を深める

2 目標を決めてアクションプランを立てる

3 実際にアクションを起こす

4 アクションをふり返り、報告・お祝いをする

 

WE教育プログラムの4つのステップを通じて、学習者である子どもや若者は、国内外にある社会問題を知り、それらの社会問題が自分と関係していることに気づきます。そうすることで、子どもや若者は社会問題に向き合い、解決に向けた変化を起こせると感じることができます。最終的に子どもや若者は、得意なことや好きなことを用いたソーシャルアクションを通じて変化を起こすことを目指します。

 

プログラムは全体を通して、「アクティブ・ラーニング形式」で学ぶものになっています。つまり、地域社会の課題を解決するために、児童・生徒が持つ学問的な技能や知識を活用できる場面を保証するのがサービス・ラーニング教育プログラムの特徴です。

「WE教育プログラム」を使うには

WE教育プログラムを授業などで実践するためには、まずは、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンのウェブページ内にある「WE Schools」からご登録ください。登録すると、最低1つの地域社会(ローカル)と地球規模(グローバル)の社会課題に対して向き合い、解決に向けたアクションを起こせるようにプログラムされた様々な情報や教材に無料でアクセスしダウンロードすることができます。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパン内にあるWE Schools特設サイトでは、様々なアクションや授業実施のアイディア・活動機会の情報を得られ、他の地域・学校・青少年グループとの情報交換を行うとともに、活動事例及び活動成果を見ることができます。さらに、子どもや若者の活動成果を祝うライブイベント「WE Day」への参加権を得ることもできます。

アクションを起こした成果に対して、振り返りを行う際に使用していただくワークシートは、そのままポートフォリオとしてもご活用いただける他、WE教育プログラム に成果報告を行うことで、アクションの活動証明書が発行され、ユニークな活動実績としてご使用いただけます。

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WE教育プログラムを通じて得られる能力

学習者(子ども・若者)は無力感や無関心の状態から、自分達で社会に貢献でき、社会に変化を起こすことができると実感することで、何事にも挑戦しようという気持ちや力を育むことができるようになります。

 

具体的にはWE教育プログラムを通じて「社会性」「自己理解」「マインド(心・精神)」「スキル」の4点について、養っていきます。

 

概念の理解にとどまることなく、プログラムの中で実際に行動を起こし、自分と向き合いながらそれを振り返ることで、社会参加に必要な資質や能力を発達させることができ、一人ひとりの価値観と社会性や国際的市民性(グローバルシティズンシップ)を育みます。

また、「これから何を大切にしてどのように生き、どのようにして幸せな世の中を自分自身の人生にするか」

といったキャリア教育としても効果を発揮することができます。

学習者である子どもや若者(児童・生徒)がアクションを起こすためには、世界を変えるという決意をした彼らを励ます先生など指導者的立場の方々の存在が必要不可欠です。このプログラムに指導者(先生)のみなさまが時間とエネルギーを使ってくださることに感謝いたします。