【フィリピンスタディツアー2025春】報告Vol.3 ーDay6, Day7の様子

2025年3月27日〜4月2日に開催した「フィリピンスタディツアー2025春」の報告ブログを、連載しています。
参加者の生の声も掲載しています。素敵な学びや気づきをたくさん報告してくれています。
支援先であるフィリピンの様子が気になる方も、スタディツアーへの参加を検討している方も、ぜひお楽しみに!


~報告一覧~
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報告「フィリピンスタディツアー2025春」
Day6 (2025年4月1日)

 
スペイン統治時代の16世紀につくられたマニラ最古の地区の一つと言われるイントラムロスに訪問しました。
スペイン統治時代、アメリカ統治時代、日本軍占領時代にも使用されたサンチャゴ要塞を訪問し、フィリピンの国民的英雄であるホセ・リサールの記念館や地下牢を見ました。
その後、マニラの高級住宅街やショッピングモールのある、マカティという地区にも訪問しました。
オロンガポやアエタの村、またスラムとの違いに驚きの声があがっていました。

お昼ご飯はショッピングモールのなかで各自好きなものを。フィリピン名物のハロハロも食べられてハッピーです!
 


 

夜は、最後の振り返りの時間。
スラム地域での支援活動をしているKPACIOから、スラム地域で暮らす人々の状況や支援活動について教えていただきました。
「想像していたスラムよりも裕福に見えたけど、実際どうなの?」「子どもも大人も多かったけど、学校は行けているの?仕事しているの?」など、参加者からもたくさんの質問があがりました。
最後にツアーを通じて感じたことや学びの共有を行いました。
それぞれが考えていることに学びを得ながら、改めてフィリピンで過ごした時間を振り返ることが出来ました。
全員でとる最後の夕食も楽しみました!
 

 


Day7 (2025年4月2日)

最終日の朝は、みんなでホテルのプールでのんびり!お昼前に空港へ移動しました。
 
無事全員日本へ到着!飛行機の中では、帰りたくない~~と別れとフィリピンからの旅立ちを惜しみながら、1か月後の自分への手紙や仲間への手紙を書いて過ごしました。
一緒に過ごしてきた仲間との別れを惜しみ、最後の最後までコミュニケーションを取りながら、ツアーは終了となりました。

フィリピンでは、初めての環境で困難なこともたくさんあったと思います。
そんな環境の中からもそれぞれが多くの学びを得て、自分の未来について考える姿もたくさん見られました。
一日の終わりの振り返りの時間や、参加者のみなさんの現地の人との関わりに、いつもスタッフが沢山のことを学ばせていただきました。
 
またみんなで再会できることを願っています!これからもみなさんのことを応援しています!
 

 

 

参加者からの報告

全体を通してたくさんのことを経験し本当にいい思い出になりました。みんなの話を聞き自分の考えが深くなかったと思うし、交流を、通して今まで知らなかったことをたくさん知ることができました。このまま終わるのではなくアクションに繋げていきたいです。
印象に残っているのはプレダのガールズの施設で性被害にあった女の子が自分の経験を話してくれたことです。自分の経験を話すことはとても辛いことだと思うけど、これからの被害を減らすためにと話してくれたことがとても感謝しています。
ツアーで学んだことは同世代の子たちが自分とは全然違う暮らしをしていて、自分が恵まれている状況だということです。でも決して裕福な状態でなくても出会ったみんなはとても明るく親切でした。支援をしたりすることは大切ですがみんな生きている環境が違えど同じ人間でありあまり変わらないことを実感しました
なな/中学生(参加時)
このツアーを振り返って、子どもたちの笑顔には図り切れないほどの力があると感じました。こんなにも現地の子どもたちと関わることは今までできなかったので、今回アエタ民族、プレダの子どもたちと関わっていく中で、彼らの笑顔から本当にたくさんの力と元気をもらえました。この子たちのために日本では自分に何ができるのか、これから考えて行動に移していきたいと考えています。
あやか/大学生
ツアーを通して、たくさんの出会い、学び、気づきがありました。
ツアーでの交流を通して印象に残っていることは、フィリピンの子供たちはいつも笑顔で、パワフルで「生きる力・行きたいという気持ち」を常に感じたことです。私たちと会って数分で仲良くしてくれたり、少しの時間の交流でも帰り際に「また、あなたと会いたい」や、「離れるのがさみしい」など、声をかけてくれた時にはとても嬉しかったです。
また、自分と同じくらいの年の子、又は年下の子の経験談や、現在困っていることなどを聞いたとき、「生まれた場所が違うだけでなぜこんなにもつらい経験をしなければならないのか」と考えるようになりました。また、お話のなかには、日本でも起来ている・自分に起きてもおかしくない内容もあり、怒りや何とかしなければならないという気持ちが強くありました。
フィリピンの子供たちの笑顔の下にはみんな何かを抱えています。そんな子たちに出来ること思いつくことのできない、まだまだ未熟な私ですが、考えることをやめてはいけないと思います。知ってしまったのに見て見ぬふりはできません。
私が普段生活しているときにも、世界中のいたるところで苦しんでいる子供たちがたくさんいるということを忘れず、考え続けていきたいと思います。
もも/中学生(参加時)
日本では知ることの出来なかった事実を知ることや経験者からのお話は心に残りました。そんな様々な体験をした中でも、いちばん印象に残った光景が14歳のお母さんが赤ちゃんに授乳をしていたことです。自分より年下の子が懸命に生き、自分の子供を育てている姿に感動し、同時に話には聞いていたけれど自分では見た事のなかったその光景にショックを受けました。ツアーを通して、日本のすばらしさを改めて実感すると共に弱い立場にある人たちをもっと救えるよう自ら行動を起こしたいと考えるようになりました。
ゆりか/高校生
今回フィリピンを訪れたことで、私は想像以上に多くのことを感じ、学ぶことができました。全体を通して特に印象的だったのは、人々のあたたかさと、目に見える格差の大きさの対比です。都市部の近代的な建物のすぐそばにスラムが広がっている光景はとても衝撃的で、同じ国の中でもこれほどまでに生活環境が異なるという現実に驚かされました。

その一方で、出会った子どもたちの笑顔や純粋さにはたくさんの癒しと元気をもらいました。アエタの子どもたちと川で一緒に遊んだ時間は、言葉が通じなくても気持ちが通じ合う楽しさを感じさせてくれ、彼らの無邪気な笑顔が本当にかわいくて、心に残っています!!!

また、スラム地域でのホームビジットでは、貧しい中でも心を込めて迎えてくださった家族に感動しましたし、性虐待を受けた女の子たちの話や、過去に犯罪を犯した男の子の話を聞いたことは、自分の中にある価値観を大きく揺さぶる出来事でした。

このツアーを通して、ただ「かわいそう」と感じるのではなく、「同じ人間として、自分に何ができるか」を考えるようになりました。また、当たり前だと思っていた日本での生活のありがたさにも改めて気づかされ、自分の視野が広がったように思います。

将来、教育や国際協力に関わる仕事を目指している私にとって、このフィリピンでの経験は、かけがえのない原点になりました。かわいい子どもたちとの出会いも含めて、この旅で得た一つひとつの出会いと学びを、これからの人生にしっかり活かしていきたいです!
三ツ橋佑里乃/高校生


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