Childhood for Children
子どもの救出と保護・自立支援

フィリピンでは、家族や親戚による性虐待や、貧困によって性産業で働かされる少女が後を絶ちません。また、家庭内暴力や貧困から軽犯罪に関わった少年たちは、大人と同じ刑務所に収容され、虐待を受けることもあります。こうした子どもたちは心身に深い傷を負い、社会から取り残されています。安心できる居場所と継続的な支援が、再出発の第一歩となります。

Our support
貧困や暴力に直面する子どもたち

虐待や貧困といった過酷な環境に置かれた子どもたちをその状況から救出・保護し、教育、職業訓練、カウンセリングを通じて自立への道を支援しています。性虐待や暴力を受けた女の子、刑務所で不当な扱いを受けた男の子には、セラピーや法的支援、更生プログラム、家族との再会の支援も行い、すべての子どもたちが安心して未来を築けるよう寄り添っています。

さらに、オンライン性搾取(OSEC)の被害にあった子どもたちの救出やケアにも取り組むとともに、子どもが性産業で働かされることのないよう、人身取引の予防・啓発活動も強化しています。行政・警察・学校・保護者などに対して、子どもを搾取や暴力から守るための研修や講座を提供し、地域全体で子どもの権利と安全を守る体制づくりを進めています。

プログラム概要

事業名 フィリピン・オロンガポ市における虐待児の救出と保護・自立支援プログラム
支援地域 フィリピン共和国オロンガポ市
目的 虐待児の社会復帰
受益者数 年間約80名の子ども
支援期間 1999年~現在

Our partner
現地パートナー

プレダ基金

Peoples Recovery, Empowerment and Development Assistance

プレダ基金は、フィリピン・オロンガポ市にある現地NGOです。この団体は1974年、アイルランド人のシェイ・カレン神父と、フィリピン人のヘルモソ夫妻によって設立され、「子どもや女性、貧困層の人々を守る」という使命を掲げて活動しています。過去ノーベル平和賞に4回ノミネートされ、2024年には設立50周年を迎えました。

Voice
子どもたちの声

プレダ基金に保護された少女

プレダ基金は、性産業で働かされていた私を保護してくれました。私は健康診断を受け、健康面で問題がないかチェックし、適切な処置を受けました。また、どんなことが起きたのかなど詳しく今までの体験をスタッフに話しました。そして今までの辛い体験を乗り越えるため、特別なセラピー(プライマルセラピー)を受け、心が回復する治療も受けました。

プレダ基金のスタッフからは、「今まであなたに起きたことは、本当に辛く大変だったわね。でも、あなたは全く悪くない。あなたには子どもの権利があり、虐待や搾取、暴力から守られる権利があるの。そして、あなたには教育を受ける権利もある。だから、あなたの権利が守られるようにこれから安心してここで暮らしていいのよ」と言われました。この言葉はとても嬉しく、初めて私は自分を取り戻したように感じました。この言葉はとても嬉しく、初めて私は自分を取り戻したように感じました。

小学校3年生までしか学校に通っていなかった私ですが、今、プレダ基金でALS(Altanative Learning System)という代替教育制度を受けています。勉強をするのはとても楽しいです。将来、私は学校の先生になりたいと思って今は勉強をがんばっています。

寄付でできること

例えば2,500円で

検診&衛生キット1人分

例えば3,000円で

学用品1人分(1か月分)

例えば1,000円で

施設で保護される子どもの1か月分の食事やおやつ1人分(1ヶ月分)

Report
フィリピン活動報告