【WE Day Japan】 ユースアンバサダーの想い Vol.4

私はWE Day Japanの開催を通じて、「子どもの意見」が大切にされる社会を創りたいと
考えています。

地球温暖化の影響で夏の猛暑が厳しくなっている中、小さな命が熱中症で奪われた
痛ましいニュースも、皆さんの記憶に新しいと思います。
私は昨年、地元である静岡県富士市の公立の小中学校にエアコンが設置されていないことに
問題意識を抱き、設置を求める署名キャンペーンを行いました。

結果として、日本だけでなく世界から約6,000人の署名を集め、
同時期に市議会で決定された設置の予定を1年間前倒しすることができました。

静岡県富士市の小長井 義正市長に署名を提出した当時の写真
(2018年11月2日) 

このプロジェクトを通して、私は子どもの権利条約に「子どもの意見表明権」という
権利が定められていること
を知りました。

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補足:子どもの権利条約第12条(日本ユニセフ協会ウェブサイトより引用)

1. 締約国は、自己の見解をまとめる力のある子どもに対して、その子どもに影響を与えるすべての事柄について自由に自己の見解を表明する権利を保障する。その際、子どもの見解が、その年齢および成熟に従い、正当に重視される。

2. この目的のため、子どもは、とくに、国内法の手続規則と一致する方法で、自己に影響を与えるいかなる司法的および行政的手続においても、直接にまたは代理人もしくは適当な団体を通じて聴聞される機会を与えられる。

子どもの権利条約  日本ユニセフ協会抄訳より引用)
意見を表す権利
子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければなりません。

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日本は、世界でも特に子ども達がこの権利を行使しにくい環境であると私は考えています。

子どもの進路など、プライベートなことを親が決めてしまうことや、
生徒の意見を聞き入れない「ブラック部活」、「アカデミックハラスメント」等、
教育現場での事例も、子どもの意見表明権が侵害されている一つの例ではないでしょうか。

こうした環境面の問題だけでなく、時には子ども達自身も、自分達の意見の持つ力の大きさや、
重要性を知らず、意見を発信することを躊躇ってしまっている
ことが多いように思います。

私も、この取り組みを行う前は、たった一人の高校生の意見が、市の決定に影響する力を
持つなんて思ってもいませんでした。ましてや、ここまで多くの人に共感していただき、
署名をいただけるなんて考えていませんでした。
この取り組みを通して、私達子どもの意見の持つ力は大きいことを再確認すると共に、
恐れず発信していくことの大切さを学びました。

以上の経験から、私はWE Day Japanの開催を通して、子ども達の意見を受け入れることの
重要性を社会に発信していく
と共に、多くの子ども達に、自分達の意見が持っている力強さを
改めて知ってほしい
と考えています。

ユースアンバサダーが一丸となって、素敵なイベントにしていきます。
ご支援のほど、よろしくお願いいたします。