【WE Day Japan】 ユースアンバサダーの想い Vol.2「フィリピンスラム街訪問の経験によるWe Dayへの想い」
こんにちは。
本日より、プロジェクト期間内の毎週月曜日は、
ユースアンバサダー達の想いやWE Day Japanへの意気込みを投稿致します。
※ユースアンバサダーの募集・選考は終了しております。
※校則、本人・家庭の意向で、顔出し・氏名掲載不可の方もおりますが何卒ご了承ください。
初回は、当団体がお盆~9月に実施・達成した、
別のクラウドファンディングプロジェクトでもユースメンバーを務めた、
H.Yさん(高1)のコメントを紹介します。
※ニックネーム・画像なしでのご紹介となりますが御了承ください。
私は2019年春のフィリピンスタディツアーに参加し、
トンドとナボタスという2つのスラム街を訪問しました。
(2020年7月3日追記)
新型コロナウイルスの影響で海外渡航が難しい情勢が続いているため、
今後のスタディーツアーの計画は当面未定となっております。
補足:2019年春のフィリピンスタディーツアーの公式報告は、
以下のブログカテゴリからご覧ください。
https://ftcj.org/archives/category/studytours-camp
補足2:参加者の振り返りコメントは以下のブログ記事をご覧ください。
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回
本人のコメントは第1回に掲載されております。
トンド・ナボタスのおおよその位置
(Google Mapsより)
スラム街の様子 (C)FTCJ
その中でも、ナボタスでの経験は、私のそれまでの価値観が大きく変わる出来事となりました。
私がナボタスで訪問したお宅では、日本でいうと5畳くらいのスペースで7~8人が生活しており、入って一番はじめにその大変狭い状況に驚きました。
イメージ画像(画像中央はFTCJ理事の中島)(C)FTCJ
また、その家ではお父さんは中学校、お母さんは小学校までしか教育を受けておらず、現在も定職に就く事が難しいそうです。
政府からの支援も足りておらず、毎日が赤字続きで、借金が膨らんでいることを教えてもらいました。
訪問した御家庭の子ども達 (C)FTCJ
その家には私と同じくらいの歳の、16歳の女の子がいて、私は彼女とたくさんの話をしました。
「勉強は好き?」と聞くと、彼女は「勉強が好き。特に理科が好き。」と答えてくれました。
「将来は何になりたいの?」と聞くと、「医者になって、このスラムに住む人を無料で治療したい。今、私や私の家族が病気になっても、病院に行くお金はない。
だから、私が治してあげられるようになりたい。」と答えてくれました。
スラム街の子ども達 (C)FTCJ
私は、この答えにとても感動しました。彼女の夢は、彼女自身にとっての幸福だけではなく、
彼女の周りの人までも幸せにする、とても希望あふれる夢だと思いました。
イメージ画像 (C)FTCJ
しかし、彼女は医者になりたいけれど、お母さんには伝えていないと言っていました。
私が「なぜ?」と聞くと、彼女は「うちの家族にこれ以上負担はかけられないから。わたしは中学が終わったら働くの。」と答えました。
フィリピンでは児童労働も深刻な問題になっている
※写真はルソン島ではなくミンダナオ島のもの
(C)FTCJ
私はとても大きな衝撃を受けました。生まれた場所というたった少しの違いで、
夢を目指せるか目指せないかという環境が変わってしまうということが信じられませんでした。
同時に、自分が話を聞くことしかできないという事実に、自分の無力さを感じました。
私は彼女のような「教育を受けられない」という環境を改善したいものの、私1人の力では
何もできないという事実を、日本に帰ったあともずっと考えていました。
そして、他の活動に参加しながらも、自分の活動によって本当に世界は変わっているのか
全く実感がわかず、私がソーシャルアクションを行うことの意義について悩んでいました。
そんなときに、世界をよりよくするために活動を起こしている若者が集まり、
自分たちの活動をシェアして祝う、「We Day」というイベントが、日本に初上陸することを
知りました。私は、このイベントの趣旨を聞き、私個人1人の力でも、みんなと合わせれば
もっと大きな力になり、世界を良い方向に変えられるのではないかと思うようになりました。
そして、そのような世界的イベントで自分も運営する側に加わってみたいと思い、
We Day Japanのユースアンバサダーになることを決めました。