夏休み中の中高生と雨季のフィリピンへ!【報告】フィリピンスタディツアー
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夏休み中の中高生と雨季のフィリピンへ!【報告】フィリピンスタディツアー

2026.09.04

2026年7月30日~8月5日(6泊7日)、この夏開催の2つのツアーのうちの1つめとなる、フィリピンスタディツアー2026夏①を開催!
全国から中高生10名が集まり、スタッフ2名を含め12人でフィリピンへ行ってきましたのでご報告します。

一年中温暖な気候のフィリピンですが、8月は雨季で曇りの日が多く、出発地の東京より快適で過ごしやすい気候でした。

 
<ツアー行程>

プログラム
Day1 成田からマニラ(飛行機)、マニラからオロンガポ市(車)へ移動
Day2 フィリピンの先住民族アエタの村でホームステイ、村の小学校を訪問
Day3 アエタの山の中の農園を訪問。午後はプレダ基金が運営する男の子たちの施設を訪問
Day4 プレダ基金が運営する女の子たちの施設を訪問。夕方マニラへ移動
Day5 マニラのスラム地域ナボタスを訪問。スラムの若者と一緒にワークショップ
Day6 マニラ最古の旧城壁都市イントラムロスを訪問。ツアーの振り返り
Day7 マニラから成田へ帰国

Day2-3

先住民族アエタの村へ

オロンガポ市に到着した翌日、さっそく1つめの訪問先へ

途中、地元民でにぎわうローカルマーケットに寄り、村に持っていく食材などを調達。
日本では見たことのない食材にワクワクしたり、嗅いだことのない強烈なニオイに圧倒されたり。

日本で見たことのない果物「ランブータン」を試食中

早速お土産をゲットするお買い物上手も。

村に到着!

村に着くと、村の子どもたちが少しずつ集まってきました。すぐに参加者たちも緊張がほぐれ、気づけばみんな走りまわって遊んで汗だくに。
村内にある公立の小学校も訪問しました。授業に参加したり、一緒にゲームなどで交流した後、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの支援により実施している給食配給のお手伝いもしました。

ペアに分かれ、ドキドキのホームステイ

そして夜は2人ずつに分かれ5つの家庭でホームステイ。コーヒーやご飯を出してくれたり、手作りのプレゼントをくれたり、経験は各家庭それぞれでしたが、アエタの人々の優しさやホスピタリティを感じる時間となったようです。
翌朝には、村人が所有する山の中の農園でカラマンシーという柑橘の木を植えるお手伝いをしました。

村に生えている綺麗な花をとってきてくれた子どもたち

小学校の教室で子どもたちと交流

竹でできた伝統的な家でホームステイ

村の子どもたちと一緒に植林ボランティア

Day3

法に触れた少年、虐待から救出された少年たちの暮らす施設へ

子どもが罪を犯す背景や更生、自立について学ぶ

3日目の午後は、現地NGO「プレダ基金」が運営する男の子たちの施設を訪問しました。ここでは、法に触れて保護された14歳以下の男の子たちの更生プログラムや、親族による性虐待などから救出された男の子たちの保護・自立支援などを行なっています。
2人の少年が、この施設に来るまでのストーリーを話しました。参加者たちにとって遠い存在である「麻薬」や「犯罪」が、彼らの生活にいかに身近に存在しているのかや、その背景には貧困や親のネグレクトなどの要因があることをスタッフが説明してくれました。
男の子たちからも日本からの参加者にたくさん質問が。「日本はきれいって本当?」「日本人は時間を守るって聞くけど、なんで守るの?」純粋で思いがけない質問の数々に、みんなで盛り上がりました。

男の子たちに、日本の「ソーラン節」を披露!

男の子たちみんな、日本からのゲストに興味深々

Day4

性的虐待や性産業から救出された女の子たちの施設へ

性暴力の実態、トラウマからの回復の過程を知る

4日目は、「プレダ基金」が運営する女の子たちの施設を訪問。天井が高く開放的な雰囲気のこの施設には、親族などによる性的虐待から保護されたり、違法なセックスバーなどから救出された女の子たちが暮らしています。
施設内にある、負の感情を吐き出すプライマルセラピーの部屋や、芸術を通じて感情を表現するアートセラピーの部屋などを見学。私たちに対してはニコニコ元気な子どもたちが、普段この施設でどのようなプログラムを受け、心の回復や自立に向けて頑張っているのかを学びました。
ここでも2人の女の子が自分のストーリーをシェアしてくれました。勇気を出して周りの大人に伝えたのに助けてもらえなかった絶望感、背景にある貧困問題、辛い過去を抱えながら自分の未来のために前を向いていることや、彼女たちの言葉や力を信じ全力でサポートするプレダ基金のスタッフの日々のケアや姿勢について学ぶことができました。

施設には5~22歳の女の子たちが生活しています。

アートセラピーの部屋に貼られた、苦しみや孤独などが表現された作品

Day5

マニラのスラム地域「ナボタス」へ

スラムに暮らす家族を訪問し交流しました

4日目の夜にマニラに戻り、5日目はナボタスというスラム地域を訪問。スラムというのは、都市部で貧困層の人々が非公認の土地に密集して暮らしている地区のことで、その多くがインフラや衛生環境、教育や医療などに課題を抱えています。
今回はナボタスで教育支援などを行なっている現地NGO「KPACIO」のスタッフと一緒にこの地域を訪れ、スラム見学ツアーをした後、ペアに分かれ5つの家庭にお邪魔しました。各ホストファミリーのおうちで家庭料理を食べたり、家族へのインタビューなども行い、スラムでの暮らしについて五感を使って学びました。
午後はホテルに戻り、ナボタスの子どもたちと一緒にワークショップを実施。それぞれの国のいいところや課題を出し合い、社会をよりよくしていくためにはどうしたらいいかを一緒に考えました。

ナボタスには子どもたちがいっぱい!

ホストファミリーに折り紙を使ってインタビューしました

Day6

城壁都市イントラムロスとBGCへ

マニラの歴史と貧富の差を学ぶ

ツアー最終日前日の6日目は、マニラ最古の城壁都市イントラムロスと、高級ショッピングモールや高層ビルが並ぶエリア「ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)」へ。イントラムロスでは、フィリピンの長い統治下時代の歴史や、日本との歴史的な関係などについて学びました。
午後はホテルに戻って、最後の振り返りと、帰国後にみんなでやりたいアクションについて話し合いをしました。

イントラムロスにあるサンチャゴ要塞

日本軍占領時代、多くの人々が投獄された地下牢


参加者の声(一部抜粋)

あいこ
私にとってこのツアーは、「幸せとは何か」について深く考える日々となりました。アエタの村やスラムを訪れた際、生活環境だけを見ると厳しいと感じる場面もありましたが、そこで暮らす人々は、そんな環境を感じさせないほど毎日を一生懸命に生きていました。特に印象に残っているのは、コミュニティの中で互いに協力し、助け合いながら生活する人々の温かさや、子どもたちの明るくパワフルな姿です。その姿を見て、幸せは物の豊かさだけで決まるものではなく、人とのつながりや支え合いの中にもあるのだと感じました。

心莉
日常を、似た考えを持った仲間と過ごせる貴重な体験ができてよかったです。毎日が充実していました。特にアエタでの生活は、子どもたちの表情を見るたびに幸せな気持ちと、悲しくなるような気持ちが浮かび複雑でした。今回のツアーで、自分のできるラインを見つけることができました。トイレが汚くても、不便なことが多くても、普段と特に変わらずに過ごせることを知りました。贅沢をできなくても、自分で楽しみをつくりだせるということに気づきました。

あやの
アエタの子達や、虐待をうけてきた子達、スラム街の子達、皆すごく色々な想いを背負っているのに、びっくりするくらい明るくて綺麗な目をしていたのに驚かされました。ただ、セラピーのプログラムで想いを描いた絵や、ストレスをぶつける為の部屋の存在はとても悲しかったです。ツアーを通して、私が今感じている不満とかストレスは本当にちっぽけな事に思えました。今回感じた発見や学びをこれからの生活に活かしていき、これからの自分の目標をつくっていきたいです。

さき
1番印象に残っているのは、フィリピン人の生き方、どんな境遇でも「幸せ」を見つけ生きることを全うしている姿勢です。「幸せに生きる」ために1番大切なものは何か、ツアーを通して自分の当たり前に感謝をすることや思いやりを持つこと、そういった一つ一つの行動に対する考えにおいて大きな変化が見られ、成長できたと思っています。

けーさん
地理の授業で極度の貧困状態などを習った時に先生に「自分たちの日本の暮らしをもっとありがたく思った方が良い」と言われていたけれど、実際現地に行ってみると子どもたちはすごく幸せそうな顔をしてて、今の暮らしをとても楽しんでいる様子でした。現地に行くと、学校では学ぶことのできない実際の状況がわかるのでとても面白いです。少しでも参加するのを迷っている人は絶対参加するべきだと思います!

保護者の声

家族同行なしで海外に行ったのは初めてでしたが、引率の広瀬さん、鈴木さんの温かいサポートのおかげでとても楽しく、様々な新しい体験をさせていただくことができたと感じています。現地の方々とお会いしてお話を伺ったり、生活の様子を見させていただいたこと、引率のお二人とたくさんお話をさせていただいたことで、このツアーではないと得られなかった発見、気づきをたくさん得ることができたようです。参加メンバーの皆さんとも仲良くさせていただき、帰国後も新たなプロジェクトを計画中とのこと、とても楽しみにしています。

ホームステイや保護施設・スラム街、そして裕福なエリアに至るまで、多角的なフィリピンの現状を肌で感じることができ、帰国した娘の成長した姿と充実した表情を見て、本ツアーに参加させて本当によかったと感謝しております。素晴らしいメンバーとスタッフの皆様のおかげで、大変有意義で楽しい1週間となったみたいです。今回の経験は、世界が抱える問題や自分にできることについて深く考る大きなきっかけになったと思います。視野が広がり始めた娘を、親としても今後温かく見守り、応援していきたいと思っております。
帰国前の期待と不安で、どちらかというと内向きな印象を受けていましたが、到着ロビーで見た彼女は見違えるようにoutgoingでした。新たな世界と、新たな自分を発見できた感じですかね。親としても、明るい未来を感じられ、充実したプログラムでした。
1番成長したツアーだったと、帰ってきてからの第一声でした!お世話になりました。本当にありがとうございました。
保護者体動なしでの初めての海外、しかも1週間ということで、特に現地についてからの健康状態など、親として不安もありましたが、滞在中は元気な様子で、また帰国後も迷いなく「楽しかった!」と報告してくれ、充実した滞在だったことをとても嬉しく思いました。現地でのプログラムを通じて本人も色々と感じること、考えたことがあるようなので、将来に向けた一つの原体験になってくれると良いと思います。
自分と同年代、もしくは自分より歳下の子どもが性産業に従事したり親族から性的被害を受けている現実に大きな衝撃を受けたようです。また、思春期に差し掛かりダルそうな態度や、親に対してそっけない態度が、帰国後、少し和らいだような気がします。
とても楽しく、濃く、行ってよかったという感想を持って帰ってきました。女子と男子が8:2で出発時は少し心配しましたが、性別など軽く超えて全員と仲良くなれたようでした。まだ土産話を聞きだし中ですが、息子の人生において今後も長く様々なことを思い出し、結び付け、考えていくことと思います。学校のスタディツアーより踏み込んだ、経験しがたいプログラムに参加できて、親も子も本当によかったと思っています。
スラムや子どもの保護施設など、自分では行くことができない場所を訪問して、子どもたちと交流できたことは貴重な機会だったようです。他のスタディーツアー参加者との交流もよい経験になったようです。