フィリピン台風緊急・復興支援 事業地訪問報告①
2013年11月にフィリピンを襲った大型台風(ヨランダ)によって被害を受けた地域への、緊急・復興支援の状況を把握するために、プロジェクト地域を5月18日から1週間訪問しましたので、ご報告します!
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フィリピン訪問初日は、マニラの気温は37度。とても暑い、とにかく暑い。
今は、フィリピンの学校は夏休み中で、1年の間でも最も暑い時期です。乾季なので、基本的には天候は晴れて安定していますが、突然雨が降り出す、という日もありました。
今回は、去年の大型台風の被災地域の訪問といことで、被害がひどかったビサヤ諸島の島々(パナイ島、セブ島、レイテ島)を訪問。まずは、マニラから飛行機で1時間10分の所に位置するパナイ島アクランに向いました。アクランから車で1時間以上いったところにあるカリボのコミュニティにて、小学校の校舎の修繕が完成した、ということで学校を訪れました。
◆パナイ島 小学校校舎 修繕・修復事業
⇒3つの小学校にて、校舎が修繕され再建されました!!!
①支援先学校その1!
まず、最初に訪れたのは「クバガオ小学校」
まず、最初に訪れたのは「クバガオ小学校」
5月19~23日は、フィリピン全土で「Brigada Eskwela」週間で、これは夏休み中に生徒とその家族が学校の敷地内を清掃・草取りなどをするというボランティア社会奉仕活動をする週。支援先の訪問した小学校でも、たくさんの保護者と子どもたちが、校庭の草むしりをしたり、ゴミ拾いをしたりしていました。
台風で屋根が飛んで壊れこのようになってしまった学校が・・・
このように、修復され、きれいな校舎に生まれ変わりました↓↓↓
この校舎は、家庭科やPTAの集まりに利用される予定です。
校舎と併せて、机も壊れたため、地域で採れるマホガニーの木で机も作り、設置しました。
②その2!キナサヤン小学校
次に、車でさらに1時間近く行ったところにあるキナサヤン小学校を訪問しました。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンはキナサヤン小学校の敷地にある幼児教育校舎(幼稚園)を修繕しました。
祝・完成!
教室の内装はまだ未完成ですが、台風で吹き飛ばされた屋根や壁ができました。
学校の先生たちは6月2日の新学期の開校に修繕が間に合い「とても嬉しい」とのこと。
学校の生徒と保護者のみなさんが歓迎してくれました。
③最後の小学校訪問!
「イピル小中学校」
「イピル小中学校」
ここは、幼稚園と7年生までが学べる学校となっています。
沿岸部にある学校のため、被害がとても大きく、学校の敷地内の校舎がほとんど壊れてしまいました。
そこで、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、3つの教室の修繕を行いました。
沿岸部にある学校のため、被害がとても大きく、学校の敷地内の校舎がほとんど壊れてしまいました。
そこで、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、3つの教室の修繕を行いました。
こちらは、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、台風の影響で壁にひびが入り、
屋根が飛んでしまい使えなくなってしまった校舎です。このセメントに建設年が刻まれており、
それによると、なんと「1968年」となっていました。46年も前に建てられたということです。
かなりの年代ものです。
上の校舎の取り壊しは今後行われる予定ですが、その脇にわたしたちの支援により、3つの校舎の修繕工事が行われていました。新学期の6月2日に向けて現在も工事中ですが、ほぼ出来上がっていたので新学期には間に合うようで、良かったです。
「歓迎!Welcome!」のサインと共に、ヘッドティーチャーが私たちの訪問を迎えてくれました。
「歓迎!Welcome!」のサインと共に、ヘッドティーチャーが私たちの訪問を迎えてくれました。
学校の校舎は新しくなったのですが、教室内の机やいすが酷い状況です。
しかし、先生に聞くと、学校に新たな机を購入するお金がないので新学期もこの机で生徒たちは学ぶと言います。
机の木が腐って大きな穴があいており、木がささくれだっていて、手に刺さりそうです。
しかし、先生に聞くと、学校に新たな机を購入するお金がないので新学期もこの机で生徒たちは学ぶと言います。
机の木が腐って大きな穴があいており、木がささくれだっていて、手に刺さりそうです。
そこで、フリー・ザ・チルドレンとしては追加で机やいす、棚の購入設置を支援する方向で、今、準備しています。
この学校でも、保護者や生徒が学校の清掃や草むしり奉仕活動「Brigada Eskwela」を行っていました。
以上、フィリピン台風緊急・復興支援による、小学校修繕・修復事業のご報告でした。
多くの皆様のご協力、ご支援により、3つの学校の校舎を完成することができました、心より感謝申し上げます。
報告:中島早苗
多くの皆様のご協力、ご支援により、3つの学校の校舎を完成することができました、心より感謝申し上げます。
報告:中島早苗