【報告】狂牛病に関する社会啓発活動(We are the MOVEMENT )
事業報告/支援地域レポート

【報告】狂牛病に関する社会啓発活動(We are the MOVEMENT )

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、大東建託グループみらい基金などからの助成を頂き、子ども・若者のソーシャルアクションイベント開催を応援する「We are the MOVEMENT 」を実施しています。

この度、プロジェクトメンバーからイベント開催報告が届きました!

 


 

【アクション実施報告】

高校生有志で狂牛病に関する啓発活動を行いました。
予定していた活動がうまくいかないこともありましたが、啓発活動について学ぶ機会となりました。

 

【企画・アクション内容報告】

2025年2月から狂犬病とそのワクチン普及に関する啓発プロジェクトを実施しましたので報告します。

日本ではワクチンによる予防が可能であり、狂犬病による死者はほとんどいない状況ですが、世界的には狂犬病は死に至ることもあります。こうしたことから狂犬病とそのワクチン普及に関する啓発を行いたいと思い、今回We Are The MOVEMENTに応募しました。メンターの方との相談で、今回の期間では、狂犬病に関しての説明が行えるようになることと、働きかけをする際の仲間づくりの手法を学ぶことを目指して活動をしました。

まず狂犬病についての学習を進めました。狂犬病の蔓延原因の一つに、その認知度の低さがあることがわかりました。発症すればほぼ確実に死に至る極めて危険なウイルスであるにもかかわらず、日本国内では狂犬病に対する関心が薄れつつあるようです。実際、日本では犬への狂犬病ワクチンの接種率が年々低下しており、水際対策が機能しなくなった場合、再び国内で感染が広がるリスクも否定できない状況であることもわかりました。学習を通じて学んだこうした状況を踏まえ、認知度を高めるために狂犬病についてのプレゼンテーションを企画・実施することにしました。メンターとの相談の中で、どのような人々に声をかけたいのかを明確にし、その対象となる多くの方々に参加してもらえるよう、講義の内容や実施日時について事前にアンケートを行い、その結果をもとに構成や日程を調整しました。また、スライドを作成する際には、初めて狂犬病について学ぶ人でも内容を理解しやすいよう、図やイラストを取り入れ、視覚的に見やすく伝わりやすい資料作りを心がけました。

しかし、オンラインでの説明会当日には、参加者は誰もおらず、認知度向上という目的は達成することができませんでした。社会に対して働きかけることの難しさを感じました。この結果を受けて、メンターの方と振り返りを行いました。課題点や今後の改善策について話し合いました。

そして、鎌田華子著『コミュニティ・オーガナイジング』を参考にし、共感を生み出すストーリーテリングや、参加者との関係構築の重要性について学び、今後の活動に対するヒントを見出すことにしました。

今回のプロジェクトの学びとして、単に情報を伝えるだけでは人は動かず、「なぜ自分がこの課題に取り組むのか」という思いや、相手との信頼関係が行動につながることを実感しました。

 


※本企画は、大東建託グループ みらい基金の助成、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの
運営補佐のもと実施されている、「We are the MOVEMENT」の一環として開催されています。
「大東建託グループみらい基金」による助成ご協力に、心より感謝いたします。