
【開催報告】テイク・アクション・キャンプ・ジャパン2025夏
8月17日~20日に、国立中央青少年交流の家(静岡県御殿場市)で、テイク・アクション・キャンプ2025夏を開催しました!
全国各地から48人の仲間が集まりました!
4日間の様子をレポートします!
【1日目】
全体でオープニングセレモニーをしてから、グループごとに分かれ、自己紹介やゲームを行いました。
キャンプ中は、同年代の9~10人のグループ(以下スモールグループ)での活動が多いため、各グループで、みんなが安心して過ごすためのルール作りをしました。


子どもの権利カードゲーム
FTCJオリジナルの新カードゲームを使って、子どもの権利について楽しく学びました。
「自分にはこんな権利があったんだ!」と知る機会になりました。

マイツリー
夕食のあとは、「マイツリー」というワークに取り組みました。自分の良いところや頑張ってきたこと、乗り越えたことなどを振り返りながら、どんな人になりたいか考えるワークです。
自分と向き合い、仲間のことを知る充実した時間になりました。


チョイスタイム
最後の時間は、それぞれが好きなことをして過ごす時間。
フリー・ザ・チルドレン創設者のクレイグのドキュメンタリーを見る部屋、
灯りがともった暗い部屋でゆっくり過ごす部屋、進路について話す部屋、他の国について話す部屋、自由に遊んだりおしゃべりする部屋がありました。
各々楽しく過ごしました!


【2日目】
朝からきれいな富士山がお出迎え!
朝の集いのあと、早速スモールグループでプログラム開始です!

マシュマロリバー・問題バス
まずは、様々なルールの中、仲間と協力してゴールを目指すチームビルディングワーク!
続いて、「人権問題・環境問題、あなたが優先して取り組むべきだと思うのはどっち?」
様々な2択問題から瞬時に自分の意見を選んでいくワークに取り組みました。
お互いの考えの理由など意見を交わし、多様な視点から社会問題を考えるきっかけになりました。
2日目になり、徐々に緊張もほぐれてきた様子です。


ゲストスピーカー
FTCJの海外支援パートナーであるミシェル・チクワニネさんにお話しいただきました!
元少年兵という経験を持つ彼から、コンゴ民主共和国で起きている紛争についてリアルな声を聴きました。
(FTCJのコンゴ民主共和国での活動についてはこちら)


スマホから考える社会問題ワーク
コンゴについての話を聞いた後は、身近なものから国際問題について考えました。
開発教育協会さんの教材「スマホから考える世界・わたし・SDGs」の一部を活用させていただき、サプライチェーンやレアメタルと自分たちとの関わりについて学びました。


オリンピックゲーム①
昼食を取った後は、オリンピックゲーム第1弾!
オリンピックゲームとは、スモールグループとは違った年齢を縦割りにした4つのチームに分かれての対抗戦です。
顔合わせをして、チームごとに名前・フラッグ・振り付けを考え、発表しました。
短時間の中で、皆さん素晴らしいクオリティでした!3日間の合計得点で競います!




教育格差について考えるワーク
それぞれ与えられたプロフィールに沿って動き、教育格差を可視化していくワーク。
振り返りでは「同じ年でも生まれた環境によってこんなに生活が違うことに驚いた」「国内にもたくさん格差があることがわかった」などの言葉が出てきました。
無自覚のうちに特権を持っている可能性や、社会的な構造の中から生まれる格差をどう解決していくのかについても考えを巡らせました。


キャンプファイヤー
夜はキャンプファイヤー!
みんなで楽しく踊ったり歌ったり、炎を見つめながらグループでいろんなことをお話ししたり・・・
天気にも恵まれ、ゆったりとした時間を過ごすことができました。


【3日目】
アクション・チャレンジ
3日目は朝からアクションチャレンジ!
アクションチャレンジとは、その場でできるアクションにとにかく取り組んでみる活動です。
今年のテーマは、「社会問題ボードゲームを作ろう!」。
事前アンケートを基に、自分の興味のある社会問題を選びグループ分けをしました。今年は、貧困、海洋プラスチック、環境問題、差別人権、ジェンダー、戦争紛争、食品ロスのグループに分かれて活動!
まずは、「グラマ」という視覚の状態を問わずに楽しさを共有できるボードゲームを体験。
さらに、グラマを開発した団体「一般社団法人ビーラインドプロジェクト」のスタッフさんからボードゲームを作るコツをレクチャーしていただき、いよいよ作成に移ります。
ワークシートを基に、課題について調べるところからゲーム作りまで約3時間で取り組みました。
それぞれのボードゲームで遊ぶ体験会も行い、お互いのアイディアに驚きっぱなし!
短い作成時間の中、とても面白いゲームが生み出され、子どもたちのパワーを強く感じました!




オリンピックゲーム②
外でのチーム対抗オリンピックゲーム!
たくさん外で走って遊んでリフレッシュ!


ゲストスピーカー
イギリスのオクスフォード大学修士課程のプログラムで来日中のミハールさんにお話しいただきました!
同じ若者として今までに取り組んだ社会活動やイギリスでの若者の社会参画制度について教えていただきました。


アクションプランニング
FTCJが大切にしている「Gift(好きなことや得意なこと)+Issue(社会問題)=Change(アクション)」の考え方を学びました。
全体で楽しくアクションを考える練習をしたあと、スモールグループに分かれ、実際に自分にできるアクションを考えました。
アクションアイディアが浮かんだら、いつどこでどのように実施するか、細かい計画まで立てていきます。


タレントショー
最後の夜は、自分の得意なことを披露するタレントショーの時間!
楽器演奏にダンス、歌、イラスト紹介や推しキャラ自慢などなど、、大盛り上がりの夜でした。
客席も全力で盛り上げてくれるとっても温かい、いや熱い!空間で、ステージに上がる人も上がらない人も楽しめる時間となりました。




【4日目】
ついに最終日!
最終日は、前日に配布したキャンプTシャツを着ます。
今年のキャンプTシャツは、
アパレルで児童労働撲滅を目指すSunday Morning Factory株式会社に作成をご依頼。
みんなでおそろいのエシカルTシャツを身にまといました。

オリンピックゲーム③
午前中は、最後のオリンピックゲーム!最後もゲームで勝負します。
優勝は黄色チームの「イエローハット」でした!


アクションプラン発表
自分が考えたアクションプランをみんなの前で発表!
それぞれが自分の好きなことや得意なことをいかしたアクションを考えていて、それぞれの個性が光る素敵なアイディアばかりでした!発表の仕方もジョークやジェスチャーなどの工夫があり、とっても素晴らしかったです。みなさんお疲れ様でした!




振り返り
自分のアクションアイディアを書く卒業帽の制作や、一ヶ月後の自分への手紙を書きました。
キャンプ全体を振り返り、お互いの良い所や感謝を伝え合い、グループセッションを締めくくりました。


クロージングセッション
全員が外側を向いて円になり、中心にいる数名が「私を笑顔に変えてくれた人」「もっと話をしてみたかった人」「もっと自信を持っていいと思う人」などのテーマに合う人にタッチしていくワークショップを行いました。
最後まで涙あり笑いありの、充実した時間でした。


初めて会った住んでる地域もバックグラウンドも様々な仲間が集ったテイク・アクション・キャンプ。
キャンプを通して、自分と向き合い、みんなで学び、多くのことを感じ、考え、アクションへの一歩を踏みだしました。
この仲間たちがいることを忘れずに、それぞれの場所からぜひアクションを起こしてください!
FTCJはいつでもみなさんを応援しています!
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<キャンプを終えて、参加者からの感想>
・自分に自信がついて、笑えるようになった。最高の思い出になった。
・素敵なメンバーに出会えて、本音を言い合える幸せな雰囲気でした。楽しかったし、様々なことにチャレンジしたいという思いに火がつきました。もっと長くキャンプに居たかったし、来年も参加したい!帰っても、アクションをして、キャンプで得た多くの学びを共有したいと思います。
・積極的に自分の言葉で意見を言うことと、相手の意見を聞くバランスを取れるようになった。
・同じ志を持った同年代の仲間たちとたくさんのワークを通じて、たくさん話して、志のモチベーションが高まった。
・3回目だけど、セッションの内容が毎回違くて、すべていい経験となった。セーフスペースや振り返り、アイスブレイクなど、ちょっとしたことだけどとても素晴らしい取り組みで、日常生活に取り入れたいと思うことがたくさんあった。
・同年代の子だけでなく、年の離れた子たちとも多くの時間で一緒に活動して、新しい視点で物事を考えられるようになり、自分の中に新しい引き出しを作れるようになった。
・問題に対して多角的に考えることの大切さや、同世代などたくさんの人と意見を交換することの楽しさを感じた。
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実施にあたり、下記財団よりご助成をいただきました。
助成支援 大東建託グループみらい基金
改めて感謝申し上げます。
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「テイク・アクション・キャンプ・ジャパン2025夏」
●日 程 :2025年8月17日~20日
●場 所 :国立中央青少年交流の家
●参加者 :48人
男性14人 女性34人
小学生11人、中学生19人、高校生18人
●スタッフ:18人
●ゲストスピーカー
ミシェル・チクワニネ
ミハール・ピエトシャク
●過去の実施報告はこちら