インドで寄生虫駆除プログラムを実施しました。

FTCインドでは、去る5月に支援地域の村の一つ「ライ村」や「ウダワド村」で
子どもを対象に、村にある保健衛生センターで寄生虫駆除プログラムを
実施しました。このプログラムの目的は、寄生虫駆除の大切さに対する
村人の意識を高め、寄生虫による感染症を減らし、健康向上につなげることです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寄生虫による児童への感染症は途上国で良く報告されている病気の一つで、
世界の3分の1以上の人々がかかっているということです。そして、感染は
長期に渡って慢性的に発達や健康に悪影響を与えます。WTO(世界保健機関:
国連の専門機関)によると、2億7千万人もの就学前の子どもが、また、
6億人以上もの学齢期の子どもが寄生虫感染の恐れがある地域に住んでおり、
インドの30%の子どもが寄生虫感染症にかかっていると報告されています。

寄生虫は、体内の組織や血液から栄養分をとり成長するので、体内に
寄生虫が宿ると、鉄分やタンパク質が欠乏し、結果的に食欲減退し
虚弱体質となり、発育や免疫不全に陥ったり、認知発達障害や下痢を
引き起こしたりします。

このような健康問題に取組むために、わたしたちフリー・ザ・チルドレンは、
支援する村で6段階の寄生虫駆除関連プログラムを実施しました。初期診断、
登録、寄生虫の駆除、モニタリング、完全な寄生虫の除去という方法です。
村人は全ての段階でチェックを受けることで治療や投薬などを受け、
その後の副作用や薬への反応を調査するなども行いました。こうして、
寄生虫の駆除を完全に行うことができます。

このプログラムを通じて59人の子どもに対して寄生虫駆除が成功しました。
しかも、そのうちの誰一人として薬による副作用はみられませんでした!

今後、フリー・ザ・チルドレンが支援事業を展開している他の村々でも
寄生虫駆除プログラムを早めに行いたいと思っています、そして、
子どもの健康や安全に寄与できるよう活動していきます。

※本事業の一部は、東京都の草の根助成「草の根市民基金・ぐらん」から助成を頂いて実施しています。