【緊急クラウドファンディング】フィリピン・視覚障害者収入支援プロジェクト

For English version, please refer this post.
https://ftcj.org/archives/19278


フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、この度、コロナ禍で仕事・収入を絶たれたフィリピンの視覚障害者の自立を応援するため、本日から9月30日までの1か月間、200万円を目標としたクラウドファンディングを実施します。

プロジェクトページ:https://syncable.biz/campaign/1218

 

<プロジェクト概要>
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、海外支援事業の一環として、フィリピンの視覚障害者の就学支援、教育環境や教育の質、生活水準の向上、社会参加などの支援活動を行っています。

詳細:https://ftcj.org/freethechildrenproject/where/philippines/spd/

 

フィリピンでは、視覚に障害のある子どもたちが質の良い教育を受けられるような学校・盲学校が少ないこと、安全に通学できるような環境が整っていないこと、経済的理由で通学をあきらめざるを得ない家庭が多いことなど様々な理由により、障害者の教育を受ける権利が守られていない状況にあります。

 

十分な教育を受けられないフィリピンの視覚障害者にとって、安定した収入を得られる仕事に就くことは難しく、職業の選択肢があまりないという現実があります。そのため、視覚障害者のほとんどがマッサージ(按摩)師の仕事に就き、
1日10米ドル(1,000円)程度の収入で生計を維持していました。

写真提供:PBU

しかし、昨年実施したクラウドファンディングプロジェクト内でもお伝えしている通り、フィリピンでも新型コロナウイルスの感染が拡大しており、フィリピン政府による厳しい感染防止対策・ロックダウン(外出制限)の措置が未だ続いています。

 

フィリピン政府の新型コロナウイルス対策は日本よりもはるかに厳しく、3~5月にフィリピン国内でロックダウンが行われていた間、障害者や高齢者などへの厳しい外出制限により、視覚障害のマッサージ師は仕事ができない状態となりました。

 

6月に入ると、フィリピン国内のロックダウンは一部緩和されましたが、ソーシャル・ディスタンス確保などの感染対策をした上での営業再開が困難だったり、患者側が感染拡大を恐れる「受診控え」で客足が戻らなかったりしたため、
収入を得られない状態が続きました。そこに、8月の再ロックダウンで追い討ちがかかってしまいました。

写真提供:PBU

視覚障害の、6,000人以上のマッサージ師の人たちは半年近く収入源を絶たれ、貯金を切り崩して家族を養い、家計を維持しようと持ちこたえていますが、貯えが底を突くのはもはや時間の問題になっています。

 

フィリピン政府や民間組織からの食糧や資金の支援もありますが、それらも十分ではなく、貯金が底を突いて廃業に追い込まれたり、物乞いをして家族や子どもの飢えをしのごうとしている人が日々増えつつあるのです。現地から「飢餓が現実になる恐怖が日々募っていく」という切実なメッセージも届いています。

 

そこで、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、パートナー団体である現地のフィリピン盲人連合(Philippine Blind Union、略称:PBU)、視覚障害者ITセンター
(Adaptive Technology for Rehabilitation, Integration and Empowerment of the visually Impaired、略称:ATRIEV)
と協働し、これまで支援の手が行き届いていなかった35歳以上(子育て世代)の視覚障害のあるマッサージ師100人に、パソコンと経営スキルの短期研修を行い、起業・再就職して収入源を再確保するまでのサポートを行いたいと考えています!

 

頂いたご支援は、これらの研修の経費や、研修参加者の起業・再就職のサポート・援助などに使わせていただきます。

誰でも希望を持って共に生きられる世界・社会のために、皆様のご支援が必要です。
ご協力をどうぞよろしくお願いします。

 

プロジェクトページはこちら