カカオ農家の強制労働一掃へ、チョコレート世界大手が表明

こんにちは、浅田です。

CNNニュースより
(2012.4.23)

(CNN) イタリアの食品大手フェレロはこのほど、チョコレートの原料となるカカオ豆の生産農家から、2020年までに児童労働や強制労働を一掃させると宣言した。カカオ農家の労働問題をめぐっては、先に食品世界大手のネスレとハーシーも農家に対する啓発などの対策を発表している。

フェレロは「ロシェ」ブランドのチョコレートで知られるメーカー。第三者機関による調査の結果、同社と契約しているカカオ農家が子どもを働かせたり大人に労働を強制していたりする実態が明らかになったと述べ、こうした労働を20年までにやめさせると表明した。

世界のカカオ豆の75%はアフリカ西部の小規模農家で栽培されており、コートジボワールだけでも推定20万人の子どもが働いている。その多くは意思に反して働かされ、チョコレートがどんなものかさえ知らない子も多いという。

英国の非政府組織(NGO)によれば、チョコレート業界全体では2001年にサプライチェーン(供給網)から子どもの人身売買を一掃すると宣言したが、チョコレートの世界大手が明確に目標を打ち出したのはフェレロが初めてだという。

同団体は、強制労働のカカオが使われていないことを製品のラベルに明記するようフェレロに働きかけている。

(転載元)
http://www.cnn.co.jp/business/30006352.html