シエラレオネで教育支援を受けた少年のストーリー

FTCでは、西アフリカにある北海道ぐらいの大きさの国「シエラレオネ」の
自立支援を2002年から行っています。シエラレオネは1991年からダイヤモンド鉱山の
利権争いによる内紛が10年も続き、7万5000人以上もの死者を出した過去を持っています。

支援をしているコノ地区に暮すマーティンくん(13歳)のおはなしを紹介します。

***

マーティン・カマンダくん(13歳)は、両親とおばあちゃんと4人の兄弟姉妹と一緒に、
シエラレオネのコノ地区に住んでいます。地区に住む人々は、地域特有の言語を
使って話していますが、マーティン君はFTCが建てた学校に通えるよう支援を受
けていて、学校で学んだ英語が徐々に上達し、日々話せるようになっています。
また、マーティンくんと兄弟姉妹たちもFTCが建てた学校に通っています。

紛争によって地区の学校はことごとく破壊されましたが、今は、FTCが建てた
清潔で安全で明るい教室で、必要な教材や文房具などもあるなか、小学校に
通うことができています。

マーティンくんは、学校ではダンスを習ったり、学校行事や学校の畑の世話を
するなどのボランティアにも取り組んでいます。でも、それ以外は、
一生懸命勉強をがんばっています。

「ぼくは、病気などで苦しんでいる人々を助けたいし、家族を経済的に支えたいんだ。」
FTCのサポートによって、大きくなったら家族や地域の人々の健康のために
働きたいという、マーティンくん。

彼はまた、同い年の他の子どもたちに寄せる願いがあります。
「もっと、多くの子どもたちが、学校に通えるようになって、僕が学校で学んだり
体験したりできていることを、感じてほしいな。」

マーティンくんは、FTCのサポートによって、今では描いている夢が、
実現するところまできています。マーティンくんは一生懸命勉強して、そして、
いつか、医者になることが夢なのです。とてもおおきなことですが、マーティンくんは、
夢に向かって歩んでいます。

「 フリー・ザ・チルドレンが、『他人を助けよう』っていうことを教えてくれたんだ。」

原文:http://www.freethechildren.com/2012/10/education-brings-opportunity-to-kono/#more-7952