モロッコ:児童家事労働者の虐待 (HRWより転載)

こんばんは、浅田です。ヒューマン・ライツ・ウォッチさんからの報告を
紹介致します。

(ラバト)-モロッコでは少女たちが家事労働に従事し身体的虐待と長時間にわたる低賃金労働に耐えている、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表の報告書内で述べた。なかには、8歳の少女さえいる。

報告書「孤独な奴隷たち:モロッコの児童家事労働者」(全73ページ)は、子どもたちが、月給わずか11米ドルで1日12時間無休で懸命に働かされるなどの実態を明らかにした。こうした児童家事労働者の多くは少女であり、一部はヒューマン・ライツ・ウォッチに、雇い主から頻繁に暴行や言葉による虐待を受け、教育は受けさせてもらえず、時に十分な食事も与えてもらえないと話していた。

モロッコ政府は過去10年間、児童労働率を減少させ就学率を増加させてきた。しかし政府は、更に、「雇い主や就職あっ旋業者に刑罰を適用すること」「法定年齢未満の児童労働者を確認し仕事を止めさせる制度を創設・実行すること」「15歳〜17歳の家事労働者の労働条件を監督すること」などの措置をとり、法律を厳格に執行すべきだ。ちなみにモロッコ法は15歳未満の児童家事労働を禁止している。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ子どもの権利アドボカシーディレクターのジョー・ベッカーは、「少女たちが搾取・虐待され、低賃金・長時間労働を強制されている。モロッコ政府は児童労働を減らすために重要な対策を講じてはきたものの、そのような扱いを受けている家事労働者の子どもたちをまもり、法律を執行するためには、狙いを絞った取り組みが必要だ」と述べる。

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