マララさん、カイラシュさんノーベル平和賞受賞

女性の教育を受ける権利を訴え続けているパキスタン出身のマララ・ユスフザイさん、インドの児童人権活動家カイラシュ・サティヤルティさんが、2014年ノーベル平和賞を受賞されました。お二人の受賞の知らせを聞き、私たちも本当に嬉しく思っています。心よりお祝い申し上げます。

実は、このお2人、フリー・ザ・チルドレンとは深いかかわりがあるのです!

*マララ・ユスフザイさん

フリー・ザ・チルドレンでは、沈黙の誓いキャンペーンを行っていますが、今年は、マララ基金と提携してこのキャンペーンを通じて、特に教育を受けられない子ども、特に女の子の存在を考え伝えるために実施しました。

*カイラシュ・サティヤルティさん

※イタリアで行われた児童労働世界子ども会議の様子
1995年当時12歳でフリー・ザ・チルドレンを立ち上げたクレイグは、世界で活動する人たちと連絡を取り情報や資料を集めながら、カナダ国内でスピーチなどをして啓発活動を行っていましたが「実際に児童労働をしている子どもたちに会いたい」という気持ちが大きくなり、南アジアへ40日間渡航し、旅の途中でカイラシュ・サティヤルティさんに出会いました。

 

>>一緒に記者会見
インドのカルカッタ(ブログ移行に伴い追記:現在はコルカタと呼称)では、児童労働反対を訴えるために記者会見と抗議デモを行いましたが、その記者会見でクレイグのとなりでスピーチをしたのが、カイラシュ・サティヤルティさんでした。カイラシュさんは、児童労働は法的、人道的、人権侵害の問題であるだけでなく、経済の問題でもある、と指摘しました。
そして記者会見の翌日、児童労働反対を訴えるデモ行進に初めてクレイグが参加しました。
たくさんの参加者が「児童労働禁止!僕たちがほしいのは教育だ!」と叫び児童労働反対を訴えました。クレイグはこのデモ行進の記事がきっかけで、「フリー・ザ・チルドレン」というグループ名をつけたそうです。
>>じゅうたん工場の子どもを救出!
その後インド北部のバラナシに向かったクレイグは、カイラシュ・サティヤルティさんが計画していた、じゅうたん工場からの子どもの救出作戦に参加しました。
じゅうたん工場では、8-12歳の22人の子どもたちが発見され、救出されました。
子どもたちは「1日1回しか食べ物をもらえないこともあった…」と話したそうです。
クレイグと児童労働から救出された子ども、カイラシュ・サティヤルティさん

カイラシュさんとクレイグによる児童労働者救出のようす(一部)

クレイグはこの南アジアの旅で出会ったカイラシュさんなど様々な活動家に影響を受け、
「できることは一つ、行動を起こすことだ」
と考えるようになり、フリー・ザ・チルドレンの活動に取り組むようになりました。
そして今、世界中100万人以上の子どもや若者が活動する団体となりました。
このカイラシュさんとクレイグによる児童労働者の救出のストーリは、
クレイグがフリー・ザ・チルドレンの設立後に執筆した僕たちは、自由だ!-クレイグ少年の南アジア50日間の冒険記-』本の泉社やドキュメンタリーDVDのIt Takes A Child — A Journey into Child Labor~児童労働の実態を探るクレイグ少年の旅(56分)~でも紹介されています。

☆クレイグについて詳しい書籍・DVD☆※タイトルをクリックすると、詳細ページが開きます。

 

 

マララ・ユスフザイさん、カイラシュ・サティヤルティさん、ノーベル平和賞の受賞、
本当におめでとうございます!
この2人の受賞により、女性や子どもの権利、そして子ども若者の活動がたくさんのひとに知ってもらえますように。
そしてフリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、これからも2つの”FREE”*を目指して、活動していきます!
*フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、
1.貧困や児童労働から子どもをFree(解放)にする
2.「子どもは無力だ」という考えから子どもをFree(解放)にする
という2つのミッションのもと、事業を展開しています。