アメリカがついに、強制労働や児童労働による製品輸入を禁止
こんにちは!翻訳チームです。
今回は、児童労働とも関連するアメリカ政府の新政策についてのニュースをご紹介します!
元記事:ネットメディア「QUARTZ」より
http://qz.com/624870/the-us-has-finally-banned-imported-goods-made-by-slaves-and-children/
オバマ大統領は、強制労働による製品輸入を禁止する条項を盛り込んだ
「2015年貿易円滑化及び権利行使に関する法律」の法案に署名しました。
強制労働による製品の輸入は、国内の需要を満たす供給がない場合は、
いわゆる「消費需要」として1930年から許されてきました。
(訳者注:アメリカの「1930年関税法」では、強制労働による製品の輸入禁止
が定められていますが、
商品の供給が市場の消費需要に追いつかない場合は
「消費需要」という言葉が用いられて、本条例から除外されています。)
「この様な法の抜け穴がこれほど長く放置されていたことに憤りを覚える。」
「強制労働・児童労働による製品は輸入されるべきではない。」
とロン・ウィデン上院議員は語っています。
米労働省は、「強制労働・児童労働による製品」として、コロンビアのコーヒー、
バングラデシュの衣類、ブラジルのサトウキビ、タイのエビなど約350
を挙げています。(昨年のAP通信の調査報道の記事では、強制労働によるタイ産のエビが
有名大型スーパーや有名レストランに出荷されていたことも
わかっています)
「法の抜け穴を塞いだのは大きな前進です。」と米国税関・国境警備局の
ギル・ケルリコウスキ委員は話しています。
その一方で、「強制労働による製品輸入を防ぐための対策をしっかり実行
しなければ、この法律はただのお飾りになってしまう。」という批判的な見方も
あります。
新法は、アメリカへの輸入を拒否された商品の数と詳細を年次報告するよう
求めています。
参考リンク
1930年関税法について
(要約:翻訳チーム 中丸玲子 画像出典: ホワイトハウス公式サイト www.whitehouse.govより)